ストレスによる自律神経の影響を受けやすい“胃”

ストレスを感じた時、胃腸に症状として現れやすい

ストレスを感じた時、胃腸に症状として現れやすい


不安や怒りを抱えていると、なんとなく胃に不快感を感じたり、食欲がなくなったりしませんか?

内科や胃腸科を受診しても、さしたる原因が見つからない場合、ストレスによる胃腸障害である可能性があります。

では、ストレスがあるとどうして胃腸の調子が悪くなるのでしょう? それは、胃腸という器官が自律神経の働きと密接に関わっているからです。ストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れやすくなるために、胃の調子が悪くなったり、下痢や便秘になりやすくなるのです。

<目次>  

緊張すると食欲がなくなるのは、交感神経の分泌が原因

また、食事のときの精神状態も、気にかけたいポイントのひとつです。

緊張していたり、不安な気持ちを抱えていると、食事ものどを通らなくなりますよね。これも、自律神経の働きと関係しています

緊張状態にあると、自律神経のひとつである「交感神経」の働きが優位になります。この交感神経には、胃腸の動きを抑える特徴があるため、食欲がわかなくなってしまうのです。たとえ、緊張しながら食事をとったとしても、胃腸がスムーズに働かないため、消化不良になってしまいます。

食事をとるときには、リラックスして、なごやかなムードのもとで、というのが基本なのです。なぜなら、リラックスしていると、もうひとつの自律神経である「副交感神経」が優位に働くからです。この副交感神経は、胃腸の働きを活発にしてくれるため、食べ物が消化されやすくなります
 

ストレスが続くと胃酸の分泌が過剰になる

いつもイライラしていたり、常にストレスを抱えている人に、胃の痛みを訴える人が多いのはどうしてでしょう?

これは、自律神経のうちの「副交感神経」が一時的に活発になりすぎたため。そのために、消化に必要な「胃酸」が過剰に分泌され、胃の粘膜が傷つけられてしまったのです。

でも、緊張状態では「交感神経」が優位になるはずなのに、どうして一時的に副交感神経の働きが高まるのでしょう?

実は、交感神経と副交感神経は、常に拮抗してバランスを保とうとする、という特徴があります。

そのため、ストレスが続きすぎて交感神経が優位の状態が続くと、バランスを保つために副交感神経の働きが一時的に高められることがあります。このとき胃酸が大量に分泌されるため、胃の粘膜が傷つきやすくなります。こうしたことが続くと胃に痛みを感じたり、ひどい場合には胃潰瘍になってしまうこともあるのです。

したがって、いつも緊張状態にある人は、日ごろから適度にストレスをかわしたり、意識的に休む時間をとったり、たまったストレスを解消することを心がけることが大切になります。
 

食事ではムードを大切にし、ストレスのない胃にやさしい食事を

以上、ストレスと胃の関係についてお伝えしてきましたが、みなさんは胃にやさしい生活を送っていますか? 

いつも味気ない食事をとっていたり、栄養面や経済面ばかりを気にしておいしく味わうことを忘れていると、食事の時間がだんだん楽しくなくなってしまいます。

たまには気の置けない人と食事をする、おいしいと思うものを食べる、総菜をお気に入りの食器によそって食べる。こうしたことだけでも食事の時間が楽しくなり、気分がとてもリラックスします。すると、胃腸の活動が活発になり、胃腸の調子もよくなっていきます。

なかなか休息がとれない方こそ、ぜひ食事時間をリラックスタイムにあて、心身の健康づくりに役立ててみてはいかがでしょうか?

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