愛が憎しみに変わる「愛情のカタストロフィー」とは

愛が憎しみに変わる「カタストロフィー理論」とは

大恋愛からの結婚。でも燃えるような愛情が、憎しみに変わるようなことが起きたら……

寝ても冷めても想うのは彼(彼女)のことばかり。「前世からのパートナー」と信じて疑わない。こうしたラブラブなカップルがお互いを憎むほど嫌い、破局してしまう――残念ながら、このようなケースは少なくありません。

ある感情が瓦解して悲劇的な結末になることを、「カタストロフィー」(破局や破滅のこと)と呼びます。そして、男女の関係ではしばしば「愛情のカタストロフィー」が生じます。
 

熱愛カップルはカタストロフィーに要注意!

愛情のカタストロフィーは、熱愛の勢いで結ばれたカップルによく見られます。恋愛に夢中になっている間は、お互い結婚生活の現実には目を向けにくいものです。しかし、いざ結婚生活が始まると、「夢のような毎日」という訳にはいきません。期待が裏切られることもたくさんあります。

すると、相手への期待が強すぎる人は、「夫は、私の気持ちに気づいてもくれない。愛情は嘘だったの?」「妻は、結婚した途端に態度が変わった。俺のことを軽く見ているのか?」というように、理想と現実とのギャップに直面しやすくなります。すると、猛烈に愛していただけに失望も強くなり、憎しみにつながってしまうことがあります。
 

妻に生じるカタストロフィー…夫が育児に無理解、自分を優先させている

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妊娠・出産を機に、妻が夫に厳しくなるのはなぜ?
また長い結婚生活の中では、妻の妊娠、出産、育児を通じて、愛情のカタストロフィーが生じてしまうことがあります。

妻は子どもを妊娠すると、その先の長い期間、育児から逃れることができなくなります。その期間に、自分だけの力で家計と生活を回していくのは、相当タフな女性でないかぎり難しいのです。したがって、夫が今まで以上に頑張って稼ぎ、さらに家事や育児に全面的に協力して、この難局を一緒に乗り越えてくれることを期待してしまいます。

そのため、妻はこの時期、夫の態度がとても気になるようになります。収入を自分のことに使い過ぎていないか、家庭を後回しにして趣味を優先させていないか、といったことを敏感に察知します。そうした傾向を知ると、夫の家庭愛に強い期待を抱いていた人ほど、愛情が裏切られたと感じ、カタストロフィーが生じやすくなります。
 

夫に生じるカタストロフィー…妻が理解できない、家庭に安らぎがない

一方、妊娠や出産をできない夫には、妻のこうした心理に気づきにくいものです。さらに、多くの夫は、家庭は疲れた羽を休める「安らぎの場」であることを求めています。

ところが、給料明細を見せると憂うつな顔をされる、疲れて休んでいるのに「家事や育児を手伝って!」と言われる、家の中は子ども中心で自分の居場所がない。こうした状況では、夫は「自分は何のために頑張っているのか」「家庭には安らぎも愛情もない」と失望し、愛情のカタストロフィーが生じやすくなってしまいます。

こうして、夫婦の愛情は冷めていき、修復不可能になっていくことも少なくありません。
 

カタストロフィーを防ぐには、恋愛中からのコミュニケーションが大切

夫婦の愛情にカタストロフィーを生じさせないためには、お互いの立場や結婚生活における役割について話し合い、理解を深めていく必要があります。熱愛の勢いで結婚生活に突入すると、それぞれの理想だけが膨らんでしまいます。すると、相手が期待と違う行動をとったときに、相手のことを信じられず、愛情のカタストロフィーが生じやすくなってしまいます。

こうした状態を招かないためには、恋愛期間中からコミュニケーションの積み重ねていくことがとても大切になります。恋人時代からお互いの結婚生活へのイメージ(正の側面も負の側面も)を共有し、理想についても現実についても語り合い、理解しあう間柄になっていることが大事です。その上で結婚に向かうと、愛情のカタストロフィーは生じにくくなるでしょう。

結婚相手は、人生の難局を一緒に乗り越えていくライフパートナーです。お互いの欠点や過去の傷、家族のことなど、たくさんのことを受け入れ、認め合いながら、共に歩んでいく相手です。そして共に歩んでいくためには、お互いが冷静さを持ち合わせていることが必要なのです。

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