好きが憎しみに変わる「カタストロフィー理論」とは

好きが憎しみに変わる「カタストロフィー理論」とは

大恋愛からの結婚。でも燃えるような愛情が、憎しみに変わるようなことが起きたら……

熱愛の最中は、寝ても冷めても想うのは彼(彼女)のことばかり。「前世から結ばれていた運命の相手かも!」と思うような大恋愛を経験する人もいるものです。しかし、大恋愛で結ばれたはずのカップルが、些細なきっかけでお互いのことを憎むほど嫌いになってしまうこともまた少なくありません。

「愛と憎しみは表裏一体」という言葉があるように、熱愛で盛り上がったカップルほど、その愛情が強い憎しみへと変わってしまうことがあるのです。“愛”と“憎しみ”のように相反する感情が突然入れ替わることを、心理学の言葉では「カタストロフィー理論」と呼びます。

恋愛関係が絶頂のときに、勢いで結婚を決めてしまうカップルは多いのですが、こうした「スピード結婚」には大きなリスクも伴います。

熱愛に夢中になっているうちは、結婚生活の現実的な部分に意識を向けにくいものですが、いざ夫婦生活が始まると、毎日それらに直面しなければならず、理想と現実とのギャップに耐えられなくなることがあるからです。

結婚相手は、人生の浮き沈みを共に越えていく「同志」。お互いの欠点や過去の失敗、家族の問題まで、お互いが持つたくさんの「違い」を了解しながら、長い人生を一緒に歩んでいくことが必要になります。

「早く一緒になりたい!」と気が急いている時こそ、「急がば回れ」です。時間をかけてお互いのことを語りあい、納得しあった上で結婚への準備を進めていくことが大切です。
 

妻の心理が変化しやすい理由……妊娠・出産もきっかけに

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妊娠・出産を機に、妻が夫に厳しくなるのはなぜ?
ところで、結婚した女性の中には、妊娠・出産を経験するうちに夫への思いが変化することを感じる人もいます。こうした妻の心理をどのように理解すればよいのでしょう?

幼い子どもを抱えた女性にとって、自分の力だけで生活を切り盛りし、仕事や家庭、育児を両立させていくのはとても大変なことです。したがって、パートナーからの多方面のサポート(金銭面、労力面、情緒面など)を受けることが必要だと感じます。

そのため女性は妊娠・出産を経験すると、夫の態度や行動に不誠実な点はないか、敏感に感じるようになります。たとえば、稼いだお金を妻に内緒で使っていないか、家庭のことより外での楽しみを重視していないかといったことがとても気になってしまうのです。夫に上記のような傾向があることに気づくと、夫へ大きな期待を抱いていた人ほど、愛情が憎しみへと変化し、カタストロフィーが生じてしまうことがあります。
 

妻の気持ちを理解できない夫が感じる不満とは

一方、妊娠・出産を体験できない男性にとっては、こうした女性の心理を理解しがたいものと感じることが少なくないかもしれません。以前は問われなかった収入額や働きぶりに口を出されたり、休日や帰宅後に休む間もなく家事や育児の手伝いを期待されたりすると、急に家庭での居心地の悪さを感じるようになる人もいるでしょう。

「自分が稼いだ金なのに、何で自由に使えないのか」「妻は俺の顔を見ると、『あれやってこれやって』ばかり言う」――妻の立場を理解しにくい夫の心には、こんな不満が浮かんでしまうこともあるかもしれません。このようにして夫の心にも愛情から憎しみへのカタストロフィーが生じ、夫婦関係が破たんに向かってしまうことがあります。

夫婦の関係を維持するためには、結婚生活におけるお互いの立場とお互いが期待する役割についてしっかりと話し合い、気持ちのすり合わせを行う必要があります。それを怠ると、結婚が破たんへと向かいやすくなります。

「熱情」だけで結婚生活を始めてしまうと、相手が自分の期待に沿った配慮をしてくれないと感じた時に、急激に愛情が憎しみに変わりやすくなってしまいます。したがって、共に人生を送っていくカップルは、愛情が憎しみに変わらないように日頃からしっかりと話しあっていくことがとても大切なのです。

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