「倦怠期」が夫婦に教えてくれることとは?

話し合う夫婦

新婚当初の熱愛が冷め、夫婦関係に変化を感じていませんか?

倦怠期」と言われる結婚3年前後は、新婚時代の熱愛が冷め、相手の嫌なところが目についたり、結婚生活をマンネリに感じたりと、夫婦の関係性が変わり始める時期です。

国の統計でも、結婚5年未満の離婚が離婚総数の約3割を占めています(厚生労働省 平成29年「人口動態統計」による)。近年「熟年離婚」が騒がれているものの、時代が進んでも、離婚は結婚歴の浅いカップルの方が圧倒的に多いようです。

この統計結果から想像できるように、倦怠期に小さな不満を募らせ、急に相手を嫌いになって衝動的に離婚をしてしまうカップルは少なくありません。でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。ラブラブな新婚時代は、長い結婚生活のプロローグに過ぎません。実は「倦怠期」こそが、「ホンモノの結婚生活」の始まりなのです。
 

倦怠期夫婦が抱えがちな3つの不満

まずは、倦怠期夫婦からしばしば聞かれる言葉から、この時期の夫婦の不満を探ってみましょう。

1. 「夫婦生活のすれ違いが増えている」
「新婚当初は、毎日早く帰ってきたのに、いつしか残業、飲み会で終電帰り。休日は釣りやゴルフばかりで、ほとんど家にいない」――と嘆く妻。その一方、「妻は毎日俺の帰りを待つばかりで、家に帰るのが気が重い。妻も外の世界に目を向ければいいのに」――とため息をつく夫。このように、いつの間にか夫婦の考え方にずれが生じ、すれ違いだらけの毎日になっている。

2. 「価値観の違いを感じる」
結婚前は波長の合う人だと感じていたけど、一緒に暮らしているうちに「価値観の違い」を日増しに強く感じるようになっている。映画や音楽の趣味も合わないし、インテリアの好みも違う。妻は「プラモデルをリビングに飾らないで」と文句を言い、夫は「花柄の食器、やめてくれよ」とグチを漏らす。相手の話に興味を持てないし、話をしてもつまらないと感じてしまう。

3. 「愛情が冷めてしまった」
結婚当初は、どこを見てもステキな人だと思えたし、いびきすら愛おしいと思えた。でも、今では「なんでこの人を好きになったんだろう?」と不思議で仕方がない。異性としての魅力を感じないので、隣に座っていても寄り添えないし、気がつけば距離をとりたくなっている。
 

新婚時代はプロローグ、倦怠期は「結婚生活の第一幕」!

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熱愛が冷めた後に、「ホンモノの結婚生活」が始まる

上述の(1)~(3)の不満に共通するのは、新婚当初の夫婦関係とのギャップです。

あの頃は1日中一緒にいても飽きなかったのに、何を話しても楽しかったのに、そばにいるだけで幸せで、世界一ステキな人だと思えたのに――、今ではそう思えない。「ときめきを取り戻さなければ!」とあがくほど空回りをし、徒労感が募っていく――というパターンです。

しかし、こうした不満も「新婚時代=プロローグ」から「結婚生活の第一幕」に切り換わるサインだと捉えてみましょう。そもそも、新婚時代のような相手を熱烈に好きになる気持ちは、結婚という人生の大変化に突入するための「動機づけ」のようなもの。一方、結婚生活の本来の意義には、「自分にないものを持つ人との生活」という壮大なテーマがあるように思うのです。違う個性の夫婦だからこそ、相手から気づかせてもらうことがあり、自分の足りないところを補ってもらうことで、相手に愛情を感じていく――結婚生活には、そんな特質があるように思うのです。

したがって、夫婦の趣味趣向や価値観が合わないのは、当たり前のこと。新婚当初は「熱愛の魔法」によって注目していなかっただけで、その違いは2人の間にもともとあったものなのです。
 

倦怠期を招く「結婚生活の第一幕」の課題とは?

そんな「結婚生活の第一幕」の課題は、夫婦の「違い」を尊重しつつ、共に暮らしていくことだと思います。家庭のなかで「それぞれの個性を出してもいいよ」と認めあい、相手の趣味や考え方に、「NO」を突きつけない――それには、一つの家のなかに異質なものが混在していても、うまく同居できる包容力を身につけていく必要があります。

たとえば、家の中を「妻好み」一色に染めるのではなく、夫の好きな物も上手く取り入れ、それらを同居させていくこと。「花柄」に「プラモデル」は合わないかもしれませんが、どちらかを排除したり、どちらかに合わせたりするのではなく、お互いの好みを認めながら生活していくことが、「結婚生活の第一幕」に課せられた課題なのだと思います。
 

新婚時代は「夫婦の深い愛情」をまだ知らない

こうして夫婦が「違い」を尊重しながら生活を続けていくと、「いつでも一緒でなければ」「相手に合わせなければ」「自分に合わせてもらわなければ」といった強迫観念で、お互いを縛ることがなくなります。

自分にはない相手の生き方や個性を見せてもらうことで、いつでも新たな気づきがありますし、「自分には当然」だと思うことを相手がまったくできなくても、それを自然に認めることができます。こうして、夫婦はお互いの個性と信頼関係を同居させることができるのです。

新婚の段階では、この結婚生活における「夫婦の深い愛情」をまだ知らない人が多いもの。倦怠期の不満から衝動的に別れを選ぶ前に、夫婦の「違い」を肯定的に捉えながら、「本物の結婚生活」にステップアップしていきませんか? 離婚の危機に関連して、「15年目は夫婦の難所!? 離婚回避の生活術」も併せてご覧下さい。
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