沢山食べているのになぜ体重が増えないのだろう…。写真のサンドイッチはちょっと大きすぎですね! |
消化吸収が悪いって何?
何らかの胃腸の問題によって、食べたものが上手く消化吸収されない状態です。一般的に、摂取した食べ物ののうち、92~97パーセントが消化吸収されると言われています。消化吸収の過程で不具合があると、この吸収率が下がる場合もあります。一般的な消化吸収率に5パーセントの違いがあるのは、食べ物の種類や状態の違い(調理、生、加工品、食物繊維の量など)と体質による差であると推測されます。大雑把な換算ですが、例えば、毎日2000カロリー摂取する場合に、5パーセントである100カロリーの違いがでれば、1年間で3万6500カロリー少なめに使っているということになります。消化吸収が悪いと、この差はもっと大きくなると考えられます。消化吸収が悪いかどうかを知る方法は?
消化吸収が悪い場合の症状には、下痢、体重減少、疲労、お腹の張り、おなら、むくみ、貧血などがあります。下痢はなくても、食べ物が消化されないまま便に混じっていたり、便がやたら臭かったり、便器の中で浮いたり、くっついてちゃんと流れない場合などは消化吸収不良の可能性もあります。消化吸収が悪くなる原因は?
消化吸収が悪くなる原因には、消化に必要な酵素の異常、胆汁などの消化液の不足、胃酸の過剰分泌、体内のバクテリアのバランスや数の異常、消化管の壁や長さの問題などがあります。また、胃腸の病気やがんなどで、消化吸収に異常が起こる場合もあります。怒り、不安、恐怖などの心理的な状態も、消化液の分泌や腸の動きなどに影響を与えることがあると言われています。消化吸収のステップは?
消化吸収の過程は、大まかに3つに分けられます。腸の働きがよくないと言っても、様々な過程での不調が考えられます。【ステップ1】消化管(胃や腸の中)で、脂質・たんぱく質・炭水化物が消化酵素や消化液によって、分解・液状化されます。
【ステップ2】消化管の壁から、体の中(細胞の中)へと消化された食べ物を取り込みます。
【ステップ3】取り込まれた栄養素は、主に血液を介して体中に送られます。
次のページで引き続き、消化に関連した痩せの原因や解決方法を探っていきます。