漢方・漢方薬/イライラ・精神不安・うつ状態の漢方

だるい・不安・不眠…3つ揃えば「帰脾湯」(2ページ目)

なんとなくだるい、疲れる……。最近は「慢性疲労症候群」も増えているようですが、一般的には病気とはみなされないのが現状です。漢方ではこのような症状をどうみるのでしょうか? オススメの漢方は?

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

だるい、不安感、不眠の3つがある人

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脾とは消化器の総称のこと。「帰脾湯」とは、胃腸の機能を取り戻すという意味
では具体的な症状にあわせて、オススメの漢方をご紹介してみましょう。まずは、だるい、不安感、不眠の3つが揃う人ですが、前のページの症状が3つ以上ある人も当てはまります。

こういうタイプはまさに胃腸の機能低下によって気や血液を補えず、疲れを生じたり、栄養不足が精神にも影響して、不眠や動悸などの症状が出るのです。「帰脾湯」(きひとう)が代表薬といえるでしょう。

だるい、不安感、不眠の3つの症状が長びく人

これらの症状が慢性化してくると、手足がほてったりイライラしたりする症状が加わり、熱の症状に傾くことがあります。この場合は「帰脾湯」に、熱を制する2つの生薬が加わった「加味帰脾湯」(かみきひとう)がオススメ。

ただし、もともと体力のない体質なので、たんにイライラして目が充血したり、便秘気味などの症状があるタイプには不向きです。

精神の疲れが強い不眠症の人

同じだるいでも、筋肉を使うと疲れるといった肉体的なものではなく、精神的な疲労によって起こる倦怠感や不眠、血液不足の症状があれ「酸棗仁湯」(さんそうにんとう)がいいでしょう。酸棗仁という植物の種子が主役のお薬で、心を落ち着かせて血液を補う作用があります。


購入したい場合は、漢方の専門家にご相談くださいね。自分の性格や体質を日頃からチェックしておくことは、問題解決の第一歩にもつながりますよ。なお、記事の補足や漢方のマメ知識をご紹介しているガイドメルマガも好評です。ぜひご登録を!(登録は無料♪)


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