アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の症状・原因・検査法

蝶、蛾、毛虫がアレルギーの原因に!?(2ページ目)

夏になると増える虫。前回はゴキブリとアレルギーの関係についてご紹介しましたが、実は、蝶・蛾・毛虫などもアレルギーに関係しているのです。詳しくご説明します。

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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人を刺す毒蛾(どくが)

毛虫に刺されたときには、ひどい痒みを感じます
毒蛾やその幼虫の毒針毛に触ると、皮膚炎を起こします。

蚊に刺されたような感じで、すぐに腫れる場合と、1日経ってから腫れる場合があります。特に、毒棘をもつ蛾や蝶の幼虫、毛虫に刺されると、皮膚炎を起こします。

毛虫、毒蛾、蝶に刺されたら?

■刺された部分に痒みが出たら?
まずは、刺された部分の外用薬を使いましょう。抗ヒスタミン薬の外用薬、ステロイドの入った抗ヒスタミン薬の外用薬を使用します。

抗ヒスタミン薬の内服を行うことがあります。「じんましん」の治療に似ています。

■全身症状を起こしたら?
まれにアナフィラキシーを起こすので、アナフィラキシーの治療を行います。抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の点滴を行います。

虫の多い時期にアレルギーの症状、咳や鼻水などの症状が続く場合、医療機関で一度検査してみましょう。毛虫などに刺されたら、医療機関で適切に治療を受けましょう。特に、アトピーがあれば、毛虫に刺されたら、悪化しますので、注意が必要です。

さらに、肌へのケアも必要です。
アレルギー源となる虫や夏の日差しから肌を守って、健康的に夏を楽しみましょう。



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