アトピー性皮膚炎/イベント・行事参加の注意

花火を快適に楽しもう!

夏といえば、花火です。家族とする人もいるでしょうし、全国各地で大きな花火大会もあります。今回は、花火に行った時の注意点を説明します。アトピーがある人もない人も、快適に夏の風物詩を楽しみましょう!

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

夏といえば、花火です。家族と一緒にする人もいるでしょうし、大きな花火大会を見物する人もいるでしょう。今回は、花火をする時や花火大会に行った時の注意点を説明します。

アトピーがある人もない人も、夏の風物詩を快適に楽しみましょう!


花火会場での注意点

たくさんの夜店が並ぶ花火会場。アトピーの痒みも忘れてしまいます
  • 夕方とはいえ、会場に行くまでにかなり歩くことが多い花火大会。夏の暑さの中で汗をかくと、アトピーがひどくなってしまいます。タオルで、汗をこまめにふくようにしましょう。
    人ごみでもちょっと使うことができる団扇や扇子を持っておくと便利です。

  • 待っている間、蚊などに咬まれて皮膚が傷つくこともあります。虫よけスプレーは用意しておきましょう。

  • 夜店や屋台で腹ごしらえをする時には、自分のアレルギーの原因食材(アレルゲン)に注意しましょう。夜店や屋台では、はっきりと材料の表示がないことも多いので注意しましょう。



花火の楽しみ方

夏の花火はきれいですが、注意することもあります
  • 花火の煙は要注意です。アトピーに加えて喘息を持っていると、喘息発作を起こすことがあります。

  • アルコールの摂取で、かゆみが増すこともあります。体が温まって、皮膚の血管が拡張してしまうからです。花火を見ながらのビールは最高ですが、こちらもほどほどに。



以上のように、ちょっとした事を気をつけておくと、花火大会に行ってアトピーが悪化…なんて悲しいことを避け、楽しい思い出を作ることができます。家で花火をするときにも、以上の点には注意しましょう。

また、花火の煙で、咳が出て止まらなくなってしまったときは、喘息の治療が必要な場合もあります。

ちょっとした自己管理で、楽しい夏を過ごしてください。


豆知識
花火:火薬を調合して作製。通信手段が起源といわれている。塩素酸カリ・マグネシウムなどで、燃焼時に強い光を発する。花火を作るには、「火薬類取締法」の規制を受けます。



<アトピーのウソ?ホント?シリーズ>
【第1回】怪しい民間療法の見分け方
【第2回】漢方薬でアトピーは治るの?
【第3回】水でアトピーが治るの?
【第4回】アトピーでも海や川に行けるの?
【第5回】アトピーでも山に行けるの?
【第6回】アトピーでも運動会も大丈夫!
【第7回】アトピーでもペットは飼えるの?
【第8回】カニ・エビアレルギー
【第9回】アトピーでもスキーは大丈夫?
【第10回】黄砂が飛ぶと、アレルギーが悪化!?
【第11回】予防接種の注意点 特にアトピーでは
【第12回】花火を快適に楽しもう!

<参考リンク先>

アトピー性皮膚炎の症状

2006 花火カレンダー(Walkerplus)
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