躁うつ病には気分の上がりすぎた状態があることが、うつ病との違いです
気分の上がり下がりが大きくなりすぎたら、躁うつ病(双極性障害)です。英国の元首相ウィンストン・チャーチル、ノーベル賞作家のアーネスト・ヘミングウェイもこの病気でした。今回は躁うつ病とはどのようなものか、またその原因は何かについてお話したいと思います。
躁うつ病の躁とうつ
躁うつ病はうつ病の仲間のような印象はありませんか? 両者は心の病気的には異なる病気です。大きな違いは、躁うつ病ではうつ病とは異なり、気分の上がり過ぎた状態(躁と呼ばれます)があることです。躁になると、次のような症状が見られます。- 気分は高揚し、楽観的になる
- 頭の回転は速くなるが、考えがまとまりにくい
- 多弁、多動
- 判断力が乏しくなり、危険を顧みない
- 睡眠時間が少なくても疲れを感じない
- 注意散漫になり、集中力も低下
- イライラしやすく、怒りっぽい
- 悲しい気持ちになり、絶望感が強い
- 今まで楽しめていたことに興味を感じなくなる
- 頭の回転がスローになり、思考力が低下する
- 疲れやすくなる
- 不眠、食欲低下
- 自責の念が大きくなり、自殺願望が生じる