人間関係が希薄になると、
心の危機は増える
「そういえば、仕事上での助け合いって少なくなったな・・・・・・」と感じていませんか? |
(財)社会経済生産性本部が上場企業に対して行った『「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査』(2006年、有効回答数218社)によると、「職場のコミュニケーションの機会が減少した」という企業で、心の病が増加した割合は7割にのぼっていることが分かりました。
職場や近所などのように、“義理”でコミュニケーションを取り合う関係は、煩わしくて面倒だと感じる人は多いでしょう。しかし、こうした人間関係には、互いの心の危機に気付きあう「ライフライン」としての大切な役割もあるのです。
人間関係が希薄になれば、他人への気遣いや思いやりの気持ちも薄れてしまいます。つまり、人間関係の希薄化が進むことは、他人の“痛み”に気付き合えない殺伐とした世の中になる危機をはらんでいるのです。
まずは周りの人が
専門の相談機関に相談してみる
相談機関は、サポートする側もぜひ利用しよう |
そのためにまず必要なのは、落ち込んでいる人、憂うつに沈んでいる人のさまざまなサインに気づくことです。それらについては、以下のガイド記事の中でお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
★「死にたい思い」を抱えた人のサインとは?⇒「「自殺心」に気づく7つのサイン
★うつ病に気づくためのサインとは?⇒自殺5年連続3万人台はなぜ?(2003年記事)
★憂うつレベルとうつ病との違いは?⇒「憂うつ」と「うつ病」はどこが違うの?
また、本人より先にまず周りの人が専門の相談機関で相談してみることをお勧めします。地域の精神保健福祉センター、保健センター、女性センター、労災病院などに問い合わせてみてください。心の危機に陥った人への接し方、病院への受診のさせ方、職場との折衝のコツなど、よいヒントが得られるかもしれません。
とにかく、心の危機に陥った本人もそれをサポートする側も「一人で抱え込まない」こと。解決への糸口は必ずある、ということをぜひ心に留めておいてください。
参考文献:『朝日新聞』4月22日朝刊/『「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査』(財団法人 社会経済生産性本部 2006年)
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