●経済・生活問題を理由にする自殺者が増えている

7月24日、警察庁によって発表されたデータによると、日本の自殺者は5年連続で3万人を超えていることがわかりました。昨年(2002年)の自殺者数は32,143人で、一昨年(2001年)より1,101人増えています。

自殺の理由としては例年どおり「健康問題」が一番多く、全自殺者の半数近くに上っていますが、見逃せないのが、「経済・生活問題」の増加が著しくなっていることです。昨年は、同理由の自殺数が最も多かった一昨年(2001年)の6,845人より1,095人上回って7,940人となり、全自殺者の4人に1人を占めるに至っています。

●負債、生活苦、失業を苦にする自殺が増加傾向に

自殺者が急激に増えたのは、5年前の98年。この年の自殺者は32,863人で、前年(97年)の24,391人より8千人以上も増えました。98年は経済がマイナス成長となった転機の年であり、経済・生活問題を自殺理由にあげる人もこの年から徐々に増えていきました。

昨年のデータでは、なかでも負債(4,143人、前年比664人増)、生活苦(1,168人、前年比232人増)、失業(683人、前年比117人増)の3つの理由が増えており、不況やリストラなどが色濃く影響していることが読みとれます。

年齢別に見ると、60歳以上が最も多く3人に1人(11,119人)、以下年代が低くなるごとに少なくなっていきますが、経済・生活問題を自殺理由にあげる人は30~50代に最も多いという特徴があります。

さて、自殺をする人の精神状態で、もっとも関連性が深いものは何でしょう?次のページで見ていきたいと思います。


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