ストレス

最近の調査に見るストレスと欠食 ストレスと欠食の深い関係

平成13年「国民栄養調査」によると欠食習慣のある人が増えています。最近の調査データをもとにストレスと欠食の関係について見ていきます。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

平成13年「国民栄養調査」結果にみる欠食率の上昇

先月、厚生労働省から平成13年「国民栄養調査」結果が発表されました。その概要を見ると、欠食する習慣のある人は、20代男性で46.3%、女性で34.7%に上りました。
さらに「ほとんど毎日欠食」するという人は20~30代の男性で2割以上、女性で約1割に上り、平成3年の調査に比べて欠食習慣のある人の割合は、男性で30~50代、女性で30代で大きく増加していることが分かりました。

同調査を見ると、若い年代ほど欠食が多く、欠食が習慣として根付いていることが伺えます。20代男性で半数近くの人が欠食する習慣にあるというのは、驚くべき数字だと思います。

朝食を欠食する子どもたちが訴える不定愁訴

ところで、最近うつ病をはじめとするストレス病に悩む人が増えていますが、ストレスと食事は大きな関係があることをご存知でしょうか? ストレス病は、偏った食事内容、不規則な食事時間、欠食、少食など、十分な食事がとれていない人に多いといわれています。

平成12年度に日本体育・学校健康センターが行った「児童生徒の食生活等実態調査」では、朝食を欠食する児童にはイライラやだるさ、疲労感などの不定愁訴の症状が現れる割合が高いことを報告しています。


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