スポーツで汗を流すのは爽快!ストレス解消法には、とてもよい方法ですよね。しかし、スポーツも度が過ぎれば、老化を進めるもとにもなりかねないということをご存知でしょうか?今回は、スポーツと老化の関係について考えてみましょう。




■激しいスポーツをすると体がサビる!?

みなさんは、毎日なにか体を動かす習慣をもっていますか?特別なスポーツでなくても、寝る前のストレッチングなど日常生活の延長上で行うエクササイズも、立派な運動習慣のひとつです。

驚くことに、厚生労働省の調査によると運動習慣がある人は男性の20~50歳代、女性の20~40歳代で3割以下しかいません(平成14年国民栄養調査)。つまり、働き盛り世代ほど運動をしていない傾向があるのです。

運動習慣は生活習慣病などの病気を防ぐためにも、大切なものですが、実はヘトヘトになるまで運動するのは、逆効果。なんと、寿命を縮めるもとになるということをご存知でしょうか?

その理由は、運動中に消費する酸素量にあります。激しいスポーツをすると、呼吸が荒くなり、心臓も早鐘を打ったようにドキドキしますよね。これは、筋肉が急にたくさんの酸素を消費するために起こる現象。呼吸量や血流量を増やして筋肉に酸素を送り込み、エネルギーを作り出しているからです。

酸素は体の各組織を動かすために必要なものですが、実は「活性酸素」という体を酸化(サビ)させる物質にかんたんに変わってしまう性質ももっているのです。長い間鉄くぎを放置していると、空気中の酸素と反応していずれサビてしまいますよね。これと同じような現象は体中のあらゆる組織でも起こっており、老化にもつながると考えられています。

つまり、激しいスポーツをして体内の酸素量が急激に増えることは、それだけ活性酸素の発生率もアップするということ。急に息の切れるような激しい運動をすると、活性酸素が大暴れして体中を痛めつける状況を作りやすくしてしまうのです。

しかも、活性酸素はガンや脳血管疾患、心疾患などの生活習慣病を招くきっかけにもなりますので、生活習慣病予防のために運動をはじめても、激しすぎると逆に生活習慣病になりやすくなる、というミイラ取りがミイラになるような結果にもなりかねないのです。

次のページでは、こうした活性酸素の害を裏づける説を紹介したいと思います。