お酒の友?マリアアザミ
マリアアザミ(別名:ミルクシスル)は紫の花のアザミです。このアザミの種に含まれる物質であるシリマリン(Silymarin)は、肝臓の健康に効果があると考えられています。標準的な抽出液には70%のシリマリンが含まれています。サプリメントを使う場合には、このシリマリンの量を確認する必要があります。なぜマリアアザミに効果があるの?
理論的に考えられている効果には、抗酸化作用、抗炎症などがあります。その他にも毒素を防いだり、肝臓の再生に役立つと考えられています。肝臓病の症状である、疲れ、吐き気、肝臓の痛み、食欲不振などに効果があるといわれいます。ホントに効果があるの?
答えは、「あるかもしれない」です。クオリティーの高い9つのリサーチによると、3つのリサーチでは効果が認められ、残り6つのリサーチでは顕著な効果が見られなかったということです。効果があった3つのリサーチでは、ビリルビン、AST、ALTなどの改善また正常化が見られました。これまでの数多いリサーチのなかで、深刻な副作用は見られませんでした。報告された副作用は、下痢、吐き気、お腹の張り等だったようですが、例は少なかったようです。世界的に信頼されている機関(Cochrane Collaboration)の結論としては、現時点ではマリアアザミには顕著な効果は見られなかったと発表しています。まとめとしては、マリアアザミは、副作用の可能性は低く、効果があるかもしれないということです。マリアアザミは肝臓の健康に悩む人の生活の質を上げることができるかもしれません。これまでのリサーチでは、シリマリンを1日450mg、2年以内なら摂取しても安全だとされています。体格の差などにより、安全な量に違いがある可能性もありますので、摂取量はサプリメントのラベルを参考にしたり、専門家に相談してくださいね。
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