体がだるい…肝臓がやられたかな…。
食事は肝臓病の治療の一部としてとても大切です。これは何を食べるかによって肝臓の働きに影響を与えるためです。肝臓病の食事療法は、肝臓のコンディションに合わせて調節する必要があります。

肝臓病の食事療法で特に注意するのは、以下の3つの摂取量です。昔は、高カロリー、高たんぱく質、低脂肪という食事療法が主流でしたが、これは肝臓に負担が掛かることが分かりました。肝臓病の状態に合わせた、適正な栄養バランスのとれた食事が大切です。

・タンパク質
・塩分
・水分

それでは1つずつ解説しましょう。

タンパク質

タンパク質は、体の組織を成長させたり修復するのに必要です。体がタンパク質を使うためには、まず食事で摂ったタンパク質が分解される必要があります。タンパク質が分解される時に、アンモニアなどの有害な物質が作られます。肝臓が上手く働かないと、このアンモニアが血液や組織にたまってしまいます。有害物質がたまってしまうと、疲労、吐き気、嘔吐、物忘れ、困惑などを引き起こすことがあります。

これらの理由から、タンパク質の量は、あなたの肝臓がどれくらい働いているかによって決められます。1日を通してのタンパク質の総合摂取量を決めるのも大切ですが、その決められたタンパク質を一気に摂取すると、肝臓が上手く分解できない場合もあるので、タンパク質の摂取量は1日を通してバランスを取ることも大切です。タンパク源には、ナッツ、大豆や豆腐などの植物性のもの、肉や乳製品などの動物性のものがあります。植物性のタンパク質は、動物性のタンパク質より肝臓が処理しやすく、植物性のタンパク質は少し多めに食べても大丈夫なこともあります。

タンパク質のおおよその目安
・約30gの牛肉、豚肉、鶏肉、魚、チーズは、約7gのタンパク質を含む。
・卵1個も約7gのタンパク質を含む。
・豆腐1/8丁は約3g。
・ヨーグルト1/2個、牛乳1/2杯は約4g。
・食パン1/2枚、ごはん1/3杯は約3g。
・生野菜は手のひら2つ分、調理済み野菜は手のひら1つ分に約2g。

ソーセージ、ハム、ベーコン、明太子など、塩辛いタンパク質の加工品は避けるようにしましょう。


塩分

肝臓病になると、お腹の中に水がたまってしまったり(腹水)、手や足が膨れてしまう(浮腫)ことがあります。体に水分がたまってしまうのを防ぐためには、塩分の量をコントロールする必要があります。塩分を摂りすぎると、更に水をためてしまうことがあります。加工品、レトルト食品、コンビニのお弁当、外食の料理などには、塩分が多く含まれています。塩分量を管理することはとても大切です。塩分の管理法については、下のリンクをご覧下さい。

おいしく作る「塩分控えめ料理」のコツ

塩分の目安
・食塩(小さじ1杯) 約5g
・食塩(ひとつまみ) 約0.3g
・味噌(大さじ1杯) 約2g
・しょうゆ(小さじ1杯) 約1g


水分

体内にたまった水分を管理するために、水分摂取が制限されることがあります。水分制限の対象になるのは、水、ジュース、お茶などの飲料、スープなどの汁物、アイスクリーム、ゼリー、氷などがあります。アルコールは肝臓に負担をかけ、肝臓をさらに傷つけてしまうので、飲酒をやめる必要があります。


タンパク質、塩分、水分の目標摂取量は、体重、肝臓病の状態、検査値などによって異なります。あなたにあった食事療法のプランを栄養士や医師と相談して決めましょう。
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