体重と筋肉の維持を目標にしましょう

肝臓の役割

肝臓は体内で一番大きい臓器で、有害物質、感染などから体を守る働きがあります。また、炭水化物、たんぱく質、脂質の代謝、ビタミンやミネラルの蓄積や活性化において重要な役割があります。

肝硬変とは

肝硬変になると、肝臓の細胞が傷つき、肝臓内の血液が上手く循環しなくなります。それに伴い、本来の肝臓の役割を果たせなくなります。肝硬変は、C型肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝などが原因となります。肝硬変の初期は、特に症状が見られない場合もありますが、進行すると、疲労、食欲低下、吐き気、体重低下、お腹の痛み、困惑、物忘れ、集中力の欠如などが見られます。

肝硬変の食事療法の基本

・カロリー、たんぱく質の不足を避け体重を維持する
・ビタミン、ミネラルの欠乏を防ぐ
合併症を伴わない場合は、基本的に一般的なバランスのよい栄養摂取が大切です。ただし、病気の症状などにより、バランスのとれた食事が難しくなる場合もあります。以下の7点に注意してみましょう。

禁酒がベストです
アルコールが分解されると、アセトアルデヒドなどの有害物質が作られます。傷ついた肝臓は、この有害物質を浄化することができません。お酒を乱用すると、ビタミンB1やビタミンB6などの栄養素が上手く吸収されないことが知られています。更に、お酒を飲むことで、食事の量が少なくなり、必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足する傾向があります。肝硬変の種類に関係なく、お酒をやめることで合併症のリスクを減らすことができます。

たんぱく質とカロリーを十分に
肝硬変が進行すると、たんぱく質とカロリー不足による栄養不良がよく見られます。これは、食欲不振や味覚障害にも関連していると言われています。食欲不振は、腹水、すい臓・肝臓の肥大による消化器官の圧迫、味覚障害は肝臓機能の低下による亜鉛不足なども考えられます。食欲不振の原因を少しでも減らすために、腹水の改善のために、食塩や水分を控えたり、亜鉛の摂取量に気をつけるのもよいでしょう。たんぱく質とカロリーを摂りすぎる必要はありませんが、標準体重ならば維持を目標にするとよいでしょう。

体を有害物質から守る
肝硬変になると、免疫力が弱くなったり、有害物質を処理できなくなります。食中毒を起こさないように、食品には十分火を通すようにしましょう。野菜や果物など、生で食べるものは、よく洗って使うようにしましょう。何らかの民間療法を利用する際は、肝臓に負担にならないように十分注意するようにしましょう。

食事の回数を増やすことも考慮
肝硬変になると、活動のエネルギー源として、脂肪や筋肉が使われやすくなります。これは、栄養状態の低下を促す可能性があります。長時間に渡り食事をしないと、脂肪や筋肉が使われやすくなるので、特に朝食を抜いたり、朝食が遅くならないように注意しましょう。夕食後に間食を摂るなどし、可能な場合は1日の食事の回数を増やすのもよいでしょう。たんぱく質は一度に摂らず、一日に渡って分散して摂取すると、効率よく吸収されやすいと言われています。

筋肉を維持しよう
体が十分なエネルギーを得られないと、筋肉を分解してエネルギーを作り出してしまいます。十分なたんぱく質とカロリーの摂取に加え、筋肉の量を減らさないように、軽い運動をするのもよいでしょう。運動の量や種類については、医師と相談しましょう。

栄養バランスに注意する
肝臓がうまく栄養素を処理できなくなるのに加え、食欲不振などにより、十分な栄養摂取が難しくなります。栄養価の高い食品を効率的に取り入れることが大切です。具体的な栄養摂取量が知りたい場合は、管理栄養士と相談するのもお勧めです。おいしくてバランスのよい食事を作るために、本を参考にするのもよいでしょう。

バランスのよい食事については、こちらを参考にしてください。

栄養補助食品やサプリメントの利用も
食事を作る際に、栄養ばかりを気にしていては、食欲が減退してしまうケースもあります。栄養バランスの悪い食事ばかりでは問題ですが、食べたいものを摂りながら、たんぱく質やカロリーが摂れる栄養補助食品やサプリメントを利用するのも1つの手段です。マルチビタミンや亜鉛などのサプリメントの必要性について、医師や管理栄養士に相談するのもよいでしょう。


いかがでしたでしょうか?無理のない食事プランを立ててみましょう!

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