栄養管理/メタボ予防・減量したい人の栄養管理

チーズで内臓脂肪を減らそう!

チーズは脂肪分が多くて肥満に関係しそうですね。チーズを食べると、生活習慣病で問題となる内臓脂肪が減る可能性がある事が報告されました。ワインと一緒にチーズはいかがでしょうか。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

チーズは脂肪分が多くて肥満に関係しそうですね。チーズを食べると、生活習慣病で問題となる内臓脂肪が減る可能性がある事が報告されました。ワインと一緒にチーズはいかがでしょうか。

チーズのカロリーはバターの半分

cheese
チーズの半分は水分!以外と低カロリーなんです!
牛乳から作るバターの成分とチーズの成分で、カロリーを比較してみましょう。

牛乳から水分を抜いた全粉乳の成分は脂肪が約25%、蛋白質が約25%、糖質が約40%、ミネラル約5%です。バターでは、水分が20%、脂肪分が80%です。バター100gは約700kcalとなります。これに対して、チーズには乳脂肪が50%というような表示がありますが、100gで50gが脂肪という意味ではありません。実は水分を抜いた残りの50%が脂肪という意味なのです。チーズの成分は、全粉乳に水分を加えて糖質を抜いた構成です。

チーズの成分は、種類によって異なりますが、水分が約50%、脂肪が約25%、蛋白質が約25%、ミネラルが約5%です。チーズ100gで325kcalの計算です。バターの半分のカロリーです。

○を6等分した扇型の、いわゆる6Pチーズは1切れ20gなので約65kcalです。なお塩分は0.4gですので、6切れ全部を食べると塩分は2.4gの摂取となります。


脂肪細胞から出る善玉ホルモン

チーズを食べると、内臓脂肪が減る、というのは、どういうことでしょうか? 脂肪細胞は単に脂肪を蓄えているだけと、最近までは考えられていました。しかし現在は、脂肪細胞は複数のホルモンを出す細胞であることが判明しています。血糖値を下げて、筋肉で脂肪を良く燃やすホルモンがあれば、糖尿病を予防して、ダイエットに役立つ善玉ホルモンとなります。脂肪細胞は、その作用がある善玉ホルモンのアディポネクチンを分泌しているのです。


内臓脂肪が減るとアディポネクチンが増加

アディポネクチンから脂肪細胞を見ると皮下脂肪と内臓脂肪は違った役割を果たしています。実は内臓脂肪細胞の蓄えている脂肪量が増えて細胞が大きくなると、血中のアディポネクチンが減少する事が分かっているのです。逆に内臓脂肪細胞が小さくなって内臓脂肪が減少するとアディポネクチンが増加することが分かっています。

>>次のページでは、チーズと内臓脂肪の関係について説明します。>>
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