栄養管理/栄養管理の基礎知識・食事バランスガイド

バランスのよい食事はなぜ必要?

「バランスのよい食事…」よく聞くフレーズですが、「なぜバランスのよい食事をする必要があるのか?」なんて思っている人はいませんか?。その「なぜ」を探ってみます。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

野菜にはどんな役割があるのかな…
「バランスのよい食事をして下さい」、こんなアドバイスを受けた人はいませんか?。しかし本音では、「なぜバランスのよい食事をする必要があるのか?」なんて思っている人もいるものです。今回は、その「なぜ」を探ってみましょう。

まずは、あなたの食事はバランスがとれているかチェックしてみましょう。今回は、食習慣ではなく、栄養のある食品が取れているかのセルフチェックです。

下の(1)から(6)のうち、あなたに当てはまるのはいくつありますか?
(1)主食はもっぱら白パンと白米。コンビニおにぎり、菓子パンも多い。
(2)魚ではなく肉を食べることが多く、揚げ物や加工品も多い。
(3)豆や豆製品はほとんど食べていない。
(4)野菜、イモは、お弁当やレストランで食べる、キャベツ、キュウリ、トマト、ポテトサラダくらいだ。
(5)果物はほとんど食べない。
(6)乳製品はほとんど食べていない。

4~6つ当てはまる人→栄養不足です。本気で食生活を見直しましょう。
1~3つ当てはまる人→栄養が不足している可能性が大きいです。少しずつ改善していきましょう。

それでは1つずつ、なぜ改善する必要があるのか説明します。

(1)主食はもっぱら白パンと白米

1日に1回は雑穀パンや玄米や押し麦など食べるようにしましょう。精製された白い炭水化物は、体によいビタミンB1などをわざわざ取り除いてしまっています。ビタミンB1には、エネルギーの生産、疲労の改善、正常な脳機能など、様々な働きがあります。また、日本人に不足している食物繊維も含まれます。食物繊維は、便秘を改善したり、満腹感を得たり、コレステロールを改善したり、血糖値を穏かにしたりと色々な効果が期待できます。

(2)魚ではなく肉を食べることが多く、揚げ物や加工品も多い

魚にはオメガ3脂肪酸が含まれるものが多く、コレステロール・中性脂肪・血圧の改善、気分の安定、頭の健康などに役立ちます。またカロリーも低めです。一方、脂身の多い肉や揚げ物は、カロリーが高く、コレステロールを悪化させる飽和脂肪酸が含まれます。加工品は食塩の過剰摂取につながりやすく、高血圧の原因になることもあります。何を食べるか決められない時は、迷わず魚を選びましょう!

(3)豆や豆製品はほとんど食べていない

豆、納豆・豆腐などの豆製品は、カロリーも低めで、良質なタンパク質源であるだけではなく、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、ビタミンB群、鉄分をはじめとするビタミン・ミネラルの宝庫です。豆や豆腐、納豆などの豆製品を日頃からよく食べることで、骨の健康、便秘、コレステロール、エネルギー代謝、貧血予防、気分の安定、疲労改善など、さまざまな健康効果が期待できます。味噌汁に豆腐を入れたり、朝に納豆食べるなど工夫しましょう。

それでは次のページで、残りの3項目を紹介します。
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