一斉移行と旧システムと並行稼働の移行がある

並行稼動させると現場では旧、新のシステムに入力する二度手間が発生し、作業が増える
並行稼動させると現場では旧、新のシステムに入力する二度手間が発生し、作業が増える
移行をどのタイミングで行うかが重要です。小さなシステムや何かあった時に人力でカバーできる場合は、ある時点で旧システムから新システムへ一斉に移行します。

もちろんトラブルが発生することがあります。全日空では2007年5月にホスト接続に使っているシステムサーバー3台を2週間かけて更新しました。ところが27日(日曜日)に予約・発券システムでトラブルが発生。端末の処理能力が大幅低下し、予約や発券の手続きが滞り始めました。サーバー3台を移行前のサーバーとソフトウェアに戻し復旧させましたが、130便が欠航、306便に1時間以上の遅れが出て、約7万9300人に影響を与えました。

通常は旧システムと新システムを並行で動かし新システムの問題がなくなってから旧システムを止めます。並行稼動するので、運用コストが増えます。現場では旧、新のシステムに入力する二度手間が発生し作業が増えます。帳票なども2つ届き、旧システムの帳票で新システムがうまく稼働しているかチェックしなければなりません。

新旧システム間のデータチェックを行うためのプログラム開発や、新システムの顧客テーブルなどを旧システムで使うためのブリッジ用プログラム開発などの労力がかかります。並行稼働しておけば新システムでトラブルが発生しても、旧システムにすぐ戻せるので保険をかけておくことができます。

銀行などのシステムの場合は、支店単位に移行させる場合があります。東京三菱銀行とUFJ銀行が合併し三菱東京UFJ銀行となりましたが、システム移行を支店単位で行いました。これは一斉移行してトラブルになった時、全支店が影響を受けますが影響を局所化するため。ただし手間がかかるので、移行コストは増えます。