移行がきちんと完了したことの正当性検証が困難

人海戦術や力技で移行した場合、ミスが発生していないかデータの整合性を労力をかけチェック
人海戦術や力技で移行した場合、ミスが発生していないかデータの整合性を労力をかけチェック
旧システムから新システムに移行がうまくいったことの正当性を、どう保証するかも難しい問題。移行作業のためにプログラムを開発しますが、プログラムにバグが潜んでいれば、本番稼動後に判明する。移行作業が人海戦術や力技に頼らざるをえない場合、やはりミスが発生しますのでデータの整合性について、かなりの労力をかけチェックを行う必要があります。

東京証券取引所で2005年11月にシステム障害が発生。午前中の取引が全面停止という異常事態。原因はテスト環境から本番環境へのプログラム移行ミスで、月末処理で移行ミスが顕在化しました。これが年次処理であれば1年先にミスが顕在化します。

初めてシステム化する場合でも移行はあります。取引先台帳や顧客台帳から新システムのマスター(台帳)となるデータベースを作らなければなりません。現行が紙ベースであれば、これまた人海戦術でデータ移行しなければなりません。

M&Aなどで会社が統合されると、システム統合が発生します。いずれかの会社のシステムに統合する場合もあれば、新しいシステムを構築して、両社のシステムからそれぞれ移行する場合もあります。システムが複雑になればなるほど、移行も複雑になり時間と労力がかります。移行がうまくいかず、本番リリースが当初予定よりも遅れることは珍しい話ではありません。