企業のIT活用/システム導入事例

正確な勤怠管理が経営戦略を生み出す(2ページ目)

勤怠管理をしっかり行い社員ごとの労働時間を把握することで、原価計算やABC分析の基礎資料を得ることができます。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

タイムカードで勤務管理を効率化する

勤怠管理にはタイムカード、パソコン接続式タイムレコーダー、ASPなどの方法があります。

よく使われるシステムがタイムカードです。タイムカードをタイムレコーダーに入れると時刻が打刻。出社時、退社時に打刻されたタイムカードを月末に総務部門が回収し労働時間を計算します。総務部門と言っても経営者の奥さんなど身内の人間が担当しています。打ち間違いや打ち忘れのチェック、勤務時間数計算、残業時間や深夜勤務の計算なども行います。

例えば、シフト勤務で昼に出てきて夜帰る場合がありますが1日の労働時間が8時間内であれば残業とはなりません。夕方から出てきて深夜に帰ると労働時間が8時間内であっても深夜勤務手当を支払わなければなりません。この深夜勤務手当の支払いが必要なことを分かっていない総務担当もいるため、お金がある企業では外部の社会保険労務士にチェックをお願いしています。

残業だけでなく代休や有給休暇の処理も行います。社員だけでなくパートやアルバイトなど雇用形態が違う場合、給与計算はかなり複雑に。小規模事業者(従業員20名以下)の多くは、タイムカードから一人一人計算しています。

■タイムカードのメリッ
  • 初期投資が少ない
  • 単純で分かりやすい

■タイムカードのデメリット
  • 計算やチェックに時間がかかり人件費が発生する
  • 計算ミスや計上ミスなど間違いなどが発生しやすい
  • タイムカードの保管コストがかかる
ただ経営者の奥さんなどが総務を担当していますので、身内の人件費はタダ働き扱いで度外視していることがあります。

人数が多くなればなるほど大変で手間がかかります。そこでタイムカードからパソコンにデータが取り出すタイムレコーダーがあります。

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