パワーポイント(PowerPoint)の使い方/スライドショーの実行

パワーポイントのプレゼン中に別のスライドに飛ぶには

パワーポイントのスライドショー実行中に別のスライドに飛ぶとき、また飛んだ先から戻るときには、「ハイパーリンク」を活用するとスムーズです。リンク元の図形や文字をクリックするだけで、別のプレゼンテーションファイルに切り替わります。

井上 香緒里

執筆者:井上 香緒里

パワーポイントの使い方ガイド

パワーポイントのプレゼン中に別のスライドに飛ぶには?

パワポのプレゼン中に別のスライドに飛ぶには

パワポのプレゼン中に別のスライドに飛ぶには

私はイベント等でいろいろな方のPowerPointのスライドショーを拝見する機会が多いのですが、メインのプレゼンテーションファイルとは別に、もうひとつ別のプレゼンテーションファイルに切り替えるときに、説明中のスライドショーを中断してから別のプレゼンテーションファイルを開き、その後でスライドショーを実行するという操作をしている方を見かけることがあります。

間違った操作ではありませんが、一度スタートしたスライドショーを途中で中断するという操作はあまり見栄えのいいものではありません。できれば、スライドショー実行中にスムーズ&スマートに別のプレゼンテーションファイルに切り替えたいものです。

これを実現するための機能が「ハイパーリンク」です。スライドに別のプレゼンテーションファイルに切り替えるためのハイパーリンクを設定しておけば、スライドショー実行中にそのハイパーリンクをクリックするだけで切り替わります。

ここでは、「男の料理教室」のスライドに「キッズ料理教室」のプレゼンテーションファイルに切り替えるためのハイパーリンクを作ってみましょう。
左上のプレゼンテーション実行中に右下のプレゼンテーションに切り替わるボタンを作る

左上のプレゼンテーション実行中に右下のプレゼンテーションに切り替わるボタンを作る


 

図形にハイパーリンクを貼る

まず、ハイパーリンクを設定したいスライドを表示し、「挿入」タブの「図形」ボタンからハイパーリンクの元になる図形(ここでは「角丸四角形」)を描きます。図形の形はどれでもかまいません。もともとスライドにある文字やイラストなどにハイパーリンクを設定する場合は、元になる文字やイラストなどを選択しておきます。
PowerPoint2003では、画面下部の「図形描画」ツールバーから「オートシェイプ」ボタンをクリックし、「基本図形」→「角丸四角形」を選ぶ

PowerPoint2003では、画面下部の「図形描画」ツールバーから「オートシェイプ」ボタンをクリックし、「基本図形」→「角丸四角形」を選ぶ

マウスポインターの形が黒い十字に変わったら、スライド上をドラッグして図形を描く

マウスポインターの形が黒い十字に変わったら、スライド上をドラッグして図形を描く

図形が描けたら、図形が選択されている状態で、図形内に表示する文字をキーボードから入力します。リンク先がひとめでわかる内容にしておくといいでしょう。
図形を選択した状態で文字を打つと、自動的に図形の中央に表示される。文字のサイズや色を変えてもよい

図形を選択した状態で文字を打つと、自動的に図形の中央に表示される。文字のサイズや色を変えてもよい

図形にハイパーリンクを設定するには、図形が選択されている状態で、「挿入」タブの「ハイパーリンク」ボタンをクリックします。
PowerPoin2003では、図形を選択後にツールバーの「ハイパーリンクの挿入」ボタンをクリックする

PowerPoin2003では、図形を選択後にツールバーの「ハイパーリンクの挿入」ボタンをクリックする

「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスが表示されたら、左側の「リンク先」が「ファイル、Webページ」になっていることを確認し、右側でリンク先のファイルを選択して「OK」ボタンをクリックします。
このとき、リンク先のファイルが開いていると、ハイパーリンクを正しく設定できません。リンク先のファイルは必ず閉じておきましょう。
「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスの使い方は、PowerPoint2003も同じだ

「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスの使い方は、PowerPoint2003も同じだ

これで、ハイパーリンクの設定は完了です。
 

ハイパーリンクの確認はスライドショーで

ハイパーリンクが正しく設定されているかどうかを確認するには、「F5」キーを押してスライドショーモードに切り替えます。

先ほど、ハイパーリンクを設定した図形にマウスポインターを合わせると、インターネットでWebページを閲覧するときにお馴染みの手の形のマウスポインターに変化します。これは、ここに何らかのリンクが設定されていることを表しています。
ハイパーリンクは、スライドショー実行時のみに使える機能だ

ハイパーリンクは、スライドショー実行時のみに使える機能だ

このボタンをクリックすると、リンク先に設定したプレゼンテーションファイルに切り替わります。しかも、「F5」キーを押さなくても自動的にスライドショーモードの状態で切り替わるので、スムーズに説明をつなげることができるのです。
リンク先の「キッズ料理教室」のスライドショーに切り替わった

リンク先の「キッズ料理教室」のスライドショーに切り替わった

リンク先のスライドをめくりながらスライドショーを実行し、最後のスライドでクリックすると、最初に表示していたプレゼンテーションファイルに自動的に戻ります。
「キッズ料理教室」のスライドショーの最後のスライドをクリックすると・・・

「キッズ料理教室」のスライドショーの最後のスライドをクリックすると・・・

最初に実行していた「男の料理教室」のスライドショーに戻った

最初に実行していた「男の料理教室」のスライドショーに戻った

つまり、2つのプレゼンテーションファイルのスライドショーをシームレスにつなげて行ったり来たりする仕組みを作ることができるのです。

設定したリンク先を修正したいときは、もういちど同じ操作で「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスを開きます。そうすると、ダイアログボックスの名前が「ハイパーリンクの編集」に変わり、リンク先を変更したり、「リンクの解除」ボタンを使ってリンクを削除することができます。

プレゼンテーション本番では、どうしても緊張してしまいがちです。ファイルを切り替える操作でまごつくことのないように、ハイパーリンクを上手に利用しましょう。

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