そもそもWordの校正機能は信頼できる?
中には、「そうはいっても、Wordではたいした校正はできないだろう。最後はやはり人間がしっかりチェックするのが筋だろう」という方もいると思います。まったくそのとおりです。私がWordに期待しているのは、主に機械的なミスのチェックです。読点(、)が連続していたり、なぜか空行の先頭に句点(。)がポツンと入力されていたりすると、Wordは確実に見つけてくれます。「あるんだな」のような「くだけた表現」もチェック対象。ただし、これは文脈を確認して、問題ないと判断すればそのままにします。多いのが、次のチェック。
「~たり」は繰り返して使います
どうも私は、この「~たり」の繰り返しが身についていないようで、よくひっかかります。本記事でも、次のような修正を行っています。これもWordの校正機能のおかげです。
ライターの役割は、あくまで文章を書くことだけで、文章と画像を組み合わせたり、紙面やページにレイアウトするのは、編集者やデザイナーの役割なんですね。
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ライターの役割は、あくまで文章を書くことだけで、文章と画像を組み合わせたり、紙面やページにレイアウトしたりするのは、編集者やデザイナーの役割なんですね。
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ライターの役割は、あくまで文章を書くことだけで、文章と画像を組み合わせたり、紙面やページにレイアウトしたりするのは、編集者やデザイナーの役割なんですね。
「「~たり」は繰り返して使います」は、よく指摘される内容です |
じつは校正マンがもう一人
このように、原稿を書くうえでWordの校正機能はとても役に立っています。ただし、人間が見たら明らかにおかしい文章でも、平気で見逃したりしますので、100%の信用はおけません。しかし、それを承知で活用すれば、とても役に立つのです。皆さんも、メールを書くときなどに、この方法が使えると思います。書いたメールをWordに貼り付けてから校正すれば、万が一のトラブルを防げるでしょう。他のアプリケーションで書いた文章を校正したり、他人から受け取った文章を校正したりするときにも使えると思います。
なお、じつは、私の校正マンはもう一人います。一太郎です。一太郎にも文章校正機能があるのですが、Wordと一太郎では、チェック箇所が微妙に異なっているのです。
もちろん最後は自分で確認しますが、Wordと一太郎の二重チェック体制をとることで、凡ミスは明らかに減りました。二人とも、私の頼れる校正マンです。
一太郎の校正機能も併用して、原稿のミスをチェックしています |