プレゼンテーション/効果的なプレゼンテーション

説得力を高める4つのコンテンツテクニック(2ページ目)

プレゼンテーションの際は自分の言葉の真意を誤解なく伝え、しかも説得力を高めるために様々な手法を用います。今回は、そんな4つの手法をお伝えしていきます。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

実証する「事例・具体例」

たとえ話とはまた違う側面から、メッセージへの理解を促してくれるのが事例・具体例です。実際にどこかで起こったエピソードなどを用いて、そのメッセージを情景としてつたえる手法です。

テレビの通販番組でおなじみのジャパネットたかたの番組構成などは、この事例・具体例の用い方が非常にうまい。いつも感心して見ています。たとえば、連続録画時間の長さがアピールポイントのハンディビデオがあったとしましょう。恐らく高田社長ならば、普通に「連続録画時間が長いんです」では終わらせません。

こんなふうに事例・具体例を持ってくるのではないでしょうか? 「全国のお子さんをお持ちのお父さん・お母さん。お子さんの運動会のとき、せっかく勇姿を残そうとビデオを構えているのに、ブチっ、充電が切れてしまった! こんな悲しいことはないですよね」

にっこり笑って続きです「その点、今回おすすめのハンディビデオならば、運動会前日の夜から朝まで充電していただければ、なんと連続8時間の録画・再生が可能! 運動会のスタートから終わりまで、常に電源をいれたままにしていても充電が切れません。いちいち電源をオフにしないから、録画のチャンスを逃すこともありません!」

いかがでしょうか? 単に「連続録画時間が長いんです」というだけとは、説得力に大きな違いを感じるのではないでしょうか? そしてこうしたテクニックを用いることは、誰にでも可能なのです。

ボリュームをイメージする「データ・数字」

データ・数字を効果的に使えば、聞き手に意図した感情を持たせることができます

データ・数字を効果的に使えば、聞き手に良い感情を持たせることができます

データ・数字を用いましょうとは、プレゼンでよく言われることです。しかし漫然と用いたとしても、その効果は限られてしまいます。どうせ使うならば、効果的に使いたいところです。

私たちがプレゼンにおいてデータ・数字を用いるとき、多くの場合はそのデータ・数字に対して「大きい数字だな」と感じて欲しいか「小さい数字だな」と感じてほしいかのどちらかです。たとえば、自社商品の価格を顧客に提示するとしたら「高いな」と感じるよりも「安いな」と感じてもらったほうが、購入に結び付きやすいでしょう。

じゃあどう表現すれば、そのように思ってもらいやすいかを考えるわけです。たとえば昔の生命保険のCMなどでは「たった1日コーヒー1杯ぶんのお値段で安心が」なんていうフレーズをよく耳にしました。これなどはトータルの金額を安く感じさせるために、1日当たりの価格にして表現しています。

このように表現のしかたに工夫を加えることで、そのデータ・数字に対して、意図する方向で聞き手に感想を持たせるよう努力してみることです。

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