準備した文章を棒読みしない
プレゼンにおいて、言うべき内容を一語一句まで文章に落とし込み、それを棒読みしてしまう方がいらっしゃいます。プレゼンの場で頭がまっ白になり、言うことを忘れてしまう恐怖からの行動なのでしょうが、これもNG項目の1つです。
文章を読んでいるとき、どうしてもそれは「読んでいる口調」になってしまい、聴衆に語りかけるようにはなりにくい。話し手がプロのアナウンサーくらいのスキルがあるのならば、文章を読んでも語りかける様にできるのかもしれませんが、それができる人ならば、そもそもそんな方法をプレゼンでとる必要はありません。
言うべき内容を忘れるのが怖いならば、メモ書きだけを用意しましょう。メモにはポイントだけを書いておき、それをチラリとだけ見たら、あとは自分の言葉で話すのです。そのほうが、間違いなく伝わります。
できるだけ具体化して話す
聞き手がありありとイメージできるよう、たとえ話を用いたり具体的に話すこと
私は、プレゼンの研修などでこの言葉を何度も伝えています。
「具体化は、プレゼンテーションにおける1つのキモです」
それくらい大切なのが「具体化する」というテクニック。抽象的な話はどうしても記憶に残りにくい。それを聞き手の記憶に残りやすい形に変換してあげるのです。たとえば、自分の体験談で語ってみたり、数字・データを用いて表現してみたり。
プレゼンや日常のトークで使うためには、「具体的に言うと……」ととりあえず言ってみるとよいでしょうか。「具体的に言うと……」と口すると、その後には具体的な話をせざるを得ないでしょう。