どのようなシチュエーションで「ビジネス枕詞」を使う?

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「おかげさまで」と謙虚に切り出すことで仲間との協調性を大切にする姿勢を表現しています


社内外でのコミュニケーションを円滑にするために欠かせないのが、「ビジネス枕詞(クッション言葉)」です。これを自在に使いこなすことができれば、あなたも一人前のビジネスパーソンといえます。どのようなシチュエーションで「ビジネス枕詞(クッション言葉)」を使うのか、具体的に解説してまいりましょう。

【目次】  

ビジネス枕詞(クッション言葉)の意味や使い方と具体例

ビジネスシーンで本題の前に置いて、口調を柔らかくする言葉を「ビジネス枕詞(クッション言葉)」といいます。普段、何気なく使っている人も多いと思いますが、ビジネスマナーとセットになっているものなので注意が必要です。

おかげさまで
たとえば、「(上司や同僚の力添えがあって)おかげさまで、非常にスムーズに事が運びました」といった場合の「おかげさまで」。たとえ自分1人で進めた仕事であっても、この表現を使う事によって、協調性を重んじる姿勢を表現できます。よって、好印象を与えられ仕事上での応援者が増えていきます。

残念ながら~、ご承知の通り~
ビジネス上で失敗した際には、「残念ながら~」と切り出すと、上司は失敗の報告だとすぐにわかります。友人との間でなら「わかっていると思うけど~」と切り出すことがありますが、ビジネスシーンでは「ご承知の通り~」といったように使います。

上司に使う「~ですが」
「失礼ですが~」「早速ですが~」「たいへん申し上げにくいのですが~」「ごもっともだと思いますが~」などの「~ですが」は、上司に報告する際、本題の前にひと言添えるだけで、グンと話が始めやすくなります。その理由は、次に続く言葉のトゲトゲしさが打ち消されるからです。

例えば、上司に向かって唐突に「今月の目標、達成できませんでした」と報告するのではなく、「たいへん申し訳ないのですが」を前に添えるだけで、反省をこめた報告であることが伝わります。

異論を唱えるときは、「そうじゃなくてぇ」と口に出してしまわないように注意してください。「お言葉を返すようですが~」「ごもっともだと思いますが~」と切り出すのが、敬語にのっとったビジネス枕詞(クッション言葉)です。実はこういった細かな心配りが、相手に良い印象を与え、コミュニケーションの潤滑油になるのです。
 

取引先とのやり取りでも大活躍のビジネス枕詞(クッション言葉)

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ビジネス枕詞は「話をオブラートに包む」手法です。もともとの呑みにくい言葉や角が立ってしまいそうな状況をやわらげるもの。ダイレクト過ぎる表現は日本では抵抗感を持たれることが多いはず


大変申し上げにくいのですが
取引先に断りを入れる際には、相手の失望を緩和する効果があります。たとえば「御社の提案、不採用です」と言い切ると、カドが立ちます。取引先の担当者には、傲慢な口調に聞こえることもあるでしょう。これを緩和するために、「たいへん申し上げにくいのですが、御社のご提案は今回、不採用となりました」と切り出せば、相手にとってショックな話でも、多少のフォローにはなります。

ごもっともだと存じますが~
「言いたいことはわかるけど」というニュアンスをこめて反対意見を切り出す場合は、「ごもっともだと存じますが~」。これは相手の人格を認めたうえで、次にやんわりと異論を唱える、という順番になっているのがポイントです。

ご心配かもしれませんが~
取引先の心配を払拭したい場合は、「ご心配かもしれませんが、ご安心ください。弊社では~」と、不安を打ち消してから始めると、話がポジティブな方向に運びます。
 

ビジネス枕詞(クッション言葉)の万能表現:恐縮です

「恐縮です」は、いろんな状況に応じて役立つビジネス枕詞(クッション言葉)の1つです。もともとは「恐れ入ります」「ありがたく思います」「すまなく思います」といった意味の言葉ですが、以下のような状況で使ってください。

■プライベートな事情で休暇を申請する際
私事(わたくしごと)で恐縮ですが~

■来客中の部長へ緊急な要件を伝えたい時
お話し中、たいへん恐縮でございます。部長、~

■商談相手が訪問してきた場合
お忙しいところ、わざわざご足労いただきまして、たいへん恐縮です。

■前にお願いしたことをもう一度お願いする場合
重ね重ね恐縮ですが~

■やんわりと断る場合
多くのご提案をいただいておきながら、たいへん恐縮ですが~

■お礼を述べる際に添える
細かなお心づかい、恐縮に存じます

このように様々なシーンで「使いまわし」できるからこそ、基本フレーズになっているのでしょうね。
 

ビジネス枕詞(クッション言葉)は多用すると空々しい

ビジネス枕詞(クッション言葉)は、口調を柔らかくすることで、緊張感をときほぐす効果があります。それでも、多用するとかえって空々しく聞こえることがあります。軽い口調で「恐縮です」を連発する人は、皮肉なことにあまり恐縮しているように見られません。「失礼ですが」を何度も使うと、しつこいと思われるかもしれません。

「お言葉を返すようですが」とか「たいへん申し上げにくいのですが」といった言葉は、確かに丁寧な表現ですが、使いすぎるとまわりくどい人だと思われかねません。何事も程度が肝心です。会話の途中で、ビジネス枕詞(クッション言葉)を多用しすぎていると感じたら、それ以降は慎むようにしましょう。

欧米のビジネスシーンだと「ダメ」「できない」「これではダメです」とダイレクトな表現が好まれる傾向がありますが、人間関係を重視する日本人にはこれらはむしろ不向きといえるでしょう。ビジネス枕詞(クッション言葉)は、ギスギスした関係になるのを避け、できるかぎり協調して仕事を続けていこうと考える、日本文化の中から生まれたものだといえます。

「話をオブラートに包む」という表現がありますが、「ビジネス枕詞(クッション言葉)」がまさにオブラートの役割を担っています。角が立ってしまいそうな状況を上手く避けながら、その場の空気を和らげてくれます。ギスギスした社会の中、あえてこの言葉を遣うことによって、重苦しさから開放されもっと軽くしなやかに変わっていくのではないでしょうか。

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