挨拶はビジネスマナーの基本

あなたの気持ちを相手に届けるためのツールが「挨拶」なのです。「先言後礼」と呼ばれるように先に「心を込めた挨拶」、その後「心を込めたお辞儀」をします。「心」なくしては「挨拶」は成り立ちません

最初の挨拶で好印象を与えると、それからの信頼関係に良い影響を与える

挨拶は、最初に会った時の「印象」や「好感度」といった数値化できない感情が、その後の信頼関係を大きく左右させます。人間関係は「挨拶」に始まり、「挨拶」に終わるといわれます。

「一挨一拶(いちあいいちさつ)」をご存知でしょうか。禅宗の問答に由来した言葉です。「挨」は開く、押す、迫る、近づく、という意味があり、「拶」も同じく、迫る、近づく、という意味があります。だから、互いに心を開いて接すること、ひいては互いに認め信じ合うということ。

人間関係を大切にする茶道で「一挨一拶」は、精進の基本と定義されています。素直に挨拶ができることは、人間本来の姿であり、人間社会の秩序の基であるとの教えがあります。その「一挨一拶」から「挨拶」へと略され、現在のようにおじぎや受け答えに対しても用いられるようになったと言われています。

ビジネスパーソンにおいても挨拶は、円滑な人間関係を築く潤滑油のようなもの。多くの人にとって、もはや空気のような存在となっているため、改めて意識する機会は少ないことでしょう。それでも、常にビジネスマナーの基本であり、大切な仕事の一部であることを忘れてはいけません。

たとえば炎天下で汗を拭きながら訪問したことに対する労(ねぎら)いの言葉ひとつなく、まるで流れ作業のように事務的に対応されたとしたら、あなたはどんな気持ちを味わうでしょうか。「敬意を払ってくれていない」と感じ、当然相手に対して良い印象を抱くことはないはずです。しかも後味の悪さは、しばらく残ります。

反対に、先方の担当者が「いつもお世話になっております。こんなに暑い日に打合せにお呼び立てして、たいへん恐縮です」と頭を下げられたら、訪ねた側は心からほっとしますよね。明るい空気に包まれて名刺交換を終え、打合せや商談もフレンドリーに進むのではないでしょうか。そんな挨拶に注目し、挨拶の要点、さらに名刺交換の流れ、名刺交換の注意点を解説します。