キャリアアップするための11の方法
朝早く起きることは、「先んずれば人を制す」ということ
<目次>
1:一時間早く出社
皆さんは普段何時に起きていますか? 出社時刻から前倒しで起きる時間を決めている人が圧倒的に多いことでしょう。そうであれば、出社時刻の設定を決めることが鍵となります。「人と同じことを行えば、同じ結果に終わる」ということは周知の事実。違う結果が欲しければ、まずは人とは違う行動習慣を身につけなければなりません。
そのために、「ずらし」の効用を活用しましょう。例えば、出社時間を始業時間の9時に合わせている人は、1時間ずらして8時出社にするのです。出社を1時間前倒しすることにより、
- 電車のラッシュアワーを回避でき、通勤時で読書や情報収集ができる
- 混雑を避けることができ、無駄な体力の消耗や気疲れがなくなる
- 出社後、当日の作業計画の確認や資料作成などに没頭できる
- 上司などから、仕事に対する姿勢の変化に対する相応の評価が得られる
2:通勤時に新書を!1週間で1冊読む
できるビジネスパーソンとダメなビジネスパーソンの違いを一言でいうと、時間の使い方があります。加えて、自分のキャリアビジョンが短期(1~3年後の未来像)と中長期(5~10年後の未来像)の人生目標が明確になっているかどうかも左右しています。早起きするなどして時間をずらすことができれば、あとはいかにその時間を有効に利用するかがポイント。すきま時間とも言える通勤時間を往復で考えれば、1日1~2時間の時間となり、1年単位で300~600時間、10年単位では3000~6000時間となります。その間を使って、新聞や読書、英会話のCDを聞くなど、自分なりに自己啓発するとよいでしょう。そこで、私は新書を読むという習慣をオススメします。その理由として
- 新書は時代性を反映されたものが多い。最近のベストセラーは圧倒的に新書が多い(2006年度の年間ベストセラー藤原正彦著「国家の品格」など)ことからもわかる。
- 手軽な内容で通勤時間だけでも1週間に1冊は読めるので、年間で50冊の読破が可能
- 本自体がハンディータイプなので、電車内でも迷惑がかからない
3:移動時間を利用して平日は1日1万歩を目指す
移動時間を活用し、体をマネジメントせよ
20代のビジネスパーソンは非常に忙しい時期で、なかなか運動する時間を作ることは難しい。だからこそ、この必須時間帯を有効に活用するのです。企業内研修などで受講生に聞くと、若手でも10名に1~2名はこの時間帯を有効に活用しています。
例えば、
- 駅のエスカレーターやエレベーターは決して利用しない
- 姿勢を良く、少々速足で歩く(有酸素系運動を意識して)
- 1日に歩く量を考え、足りない時は帰宅時や一駅前で降りて歩いて帰るようにする
- 目標管理をするため、歩数計を携帯する
4:ランチを戦略的に利用せよ
ランチの1時間を戦略的に活用しているビジネスパーソンは、まだまだ少ないですね。いつも同じ職場の同じメンバーで、同じような話をして過ごしている人も多いことでしょう。1日1時間と言えども、蓄積すれば相当な時間になります。私は、仕事柄、優秀なビジネスパーソンにインタビューをする機会も多いのですが、彼らはランチを実に有効に使っています。例えば、
- 社外で関心のある人と昼食を取りながら、情報交換をする
- 書店に行き、流行やトレンドを確認したり関心のある書物を購入する
- 特に用事のない時は、ファーストフードや立ち食い店で15分程度で食事を済ませ、デスクワークに戻る
5:ランチは社外の人との情報交換
週に1回は社外の人と接する時間として、ランチタイムを活用すべきでしょう。夜はお酒も入り長丁場になることもありますが、ランチは時間的な制約もあり生産性の高い情報交換の場となり得ます。ランチを活用した異業種交流に足を運ぶのもいいでしょう。異業種交流会の探し方は、人からの情報収集以外でもGoogleなどのサーチエンジンを利用して、職場の近くで面白そうな会合に足を運ぶということもできます。「異業種交流」でキーワード検索すると、様々な会合を見つけることができます。
ガイドの私は、20代から意識的に様々な会合に出席していました。営業所近くの朝食会やサラリーマンの異業種交流会などです。まずは参加して、肌感覚で自分に合うかどうかを判断するといいでしょう。
このような会合で、他業種の方から様々な話を聞くと視野が拡がります。特に20代の人に薦めたいのは早朝勉強会の参加。この時間帯は、比較的ミドルやシニア層が多いので世代を越えたコミュニケーションを図ることができます。知識や知恵が増えたり、縦のコミュニケーション能力も上がることで一石二鳥です。
コミュニティに参加する場合、何らかの役割を担い中核的な人材になっていくといいでしょう。中核的なメンバーになると他のメンバーから紹介を受けやすく、どんどん人脈も増えていくからです。このコミュニティは継続したいと思ったら、積極的に運営に関わっていきましょう。
6:週1回は書店に行って先見性を磨く
書籍は情報の宝庫である
それらの力を身に付けるために、週1回程度、書店に行くのはいかがでしょう。出版物は毎週次から次へと新しい書籍が店頭に並びます。当然、売れそうなものを出版していくので時代が反映されています。その最たるものが月刊誌。ビジネスや関心の高いジャンルの最新情報に触れることができます。流行りものやトレンドを掴むのに有効です。
ビジネスパーソンであれば、ビジネス系の書籍を読むものよいでしょう。ジャンル別に、リーダーシップ、マネジメント、時間術、プレゼンテーション技術など、興味関心があるジャンルの本を集中して読むことをオススメします。
ガイドの私は毎年テーマを決め、集中して読書するという行動習慣を身につけています。同じジャンルの本を30冊程度読めば、大方同じようなことが書かれていることに気づき、その分野のエキスパートレベルとなることは可能でしょう。
7:一人ランチは早く食べて残業をなくす
ランチの早食いは、できる人の見えにくい行動習慣。昼食時間は就業規則で1時間内などと定められておりますが、1時間きちんと取らなくてもいいのです。各自の判断に委ねられているので、特に用がなければしっかり1時間もかける必要はありません。15~30分内で食事を済ませ、仕事に戻るればいいのです。お腹が空いておらず業務に集中していれば、食事をスキップすることもありです。これはできるビジネスパーソンの、共通する思考行動パターン。背景には、できるだけ残業をしないということがあります。外資系では当然の習慣で、「残業が美徳」ということはありません。これは、日本的な昭和的価値観の残像といえ、量の時代の産物。今は質が問われる時代で、時間生産性の時代です。
特にこれから未来を創造する20代のビジネスパーソンは、業務のパフォーマンス以外でも社会的な面や文化的な面での価値がリーダーとして問われるでしょう。そのためには、やはり残業を極力なくし、その分を仕事以外の時間に有効活用することが求められるのです。
8:退社後の自分時間を2時間作る
出社前、昼食時の行動習慣が確立できれば、今までよりも計算上2時間は退社時間が早くなります。この捻出した時間をいかに有効に使うかが、自分の能力を高めるには重要です。第一に、体を鍛えることをオススメします。いくら能力があっても、健康を害しては成果を出すことはできません。特に、若いビジネスパーソンは睡眠不足であったり、食事の時間が遅くなったりしまいがち(ガイドの私も30代前半まではそうでした)。週に2~3回、帰宅後、家の近所を30分程度ウォーキングしたり、通勤時などを利用して意識的に歩く習慣を身につけることがよいでしょう。
ガイドの私は、歩数計を毎日ポケットに入れ、平日は最低1日1万歩を課しています。有酸素系の運動は脂肪を燃焼させ、肥満の防止にもなり、精神的にもリフレッシュできるので、一石二鳥と言えるでしょう。
9:手帳活用で習慣化する
行動を習慣化するためには、手帳を活用して下さい。あらかじめ、手帳に何曜日の何時から何時までと、時間帯を書き込むのです。習慣化できるまではこのやり方を実践してみて下さい。ガイドの私も以前10キロのダイエットをするために、スポーツクラブに行く習慣をこの方法で確立しました。今も手帳に書き込んで実行しています。体力を増進維持する行動を習慣化するため、これから1ヶ月間、手帳に時間帯を事前に書き込んでおきましょう。
10:意欲的に他流試合をする
自分の価値を高めるためには色々な方と切磋琢磨することが求められます。就業時間内は社内でのやりとり、就業時間後は社外とのやりとりと、時間帯を位置づけることはいかがでしょう。忙しさにかまけそんな時間はないと言われる方も多いと思いますが、それは本人の意識や優先順位の問題です。時間はあくまでも自分で創るもの。「進化とは異種との交わりである」という言葉があるように、自分を知るために、月1回を目処に他流試合をするとよいでしょう。
社内ではそこそこイケているのに、他社や他業種の人々と接すると自分のレベルに愕然とすることもあります。「井の中の蛙、大海を知らず」では、今の世の中、生き残ることはできません。生き残るためには、
- 環境に適合するためには、五感を駆使し、感度良く情報を収集すること
- 自分を知るためには、意識的にオープンな環境に身を置くこと
11:社外でも通用するスキルを開発する
あなたはどこでも通用するレベルの能力を持っていますか?
諸外国人とコミュニケーションを取るためには、英語力は欠かすことはできません。外資系企業に入社するためには、最低でもTOEIC600点以上が求められます。管理職であれば730点以上が目安です。
英語力以外にも、財務会計リテラシー、パソコンリテラシーも実務上必要なもの。経営的な能力を得るために、MBAや中小企業診断士の取得、人事を担当している人は社会保険労務士やキャリアコンサルタントの資格を持つ人もいます。
これからは、自分のキャリアは自分で創造するという前提で、必要な資格などを戦略的に取得していかなくてはなりません。これまでの大企業のような、会社が定年まで面倒を見てくれる時代は終焉したと考えたほうがよいです。実務上役に立つ資格・能力を獲得する目的で、英会話学校に通学したり、資格所得のための学校に行くこともあろうかと思います。副次的な効果として、同じ目的のために集う方々との人脈形成があります。こういうことがきっかけで、長いお付き合いをされる人たちも多いようです。
これからの時代、自分のありたい姿を実現し活躍を続けるためにも、ぜひとも新しい行動を始め習慣化下さい。行動習慣化できれば、能力が上がり、結果的にキャリアが開発されていくことでしょう。
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