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手遅れになると命取り、不況対策は先手必勝(2ページ目)

昨年から、景気後退への備えを緊急テーマに記事を掲載しています。不況が深刻化していることから、さらに具体的な対策について特集してお届けします。手遅れになると命取りになることも、不況対策は先手必勝です。

執筆者:塚田 祐子

命取りになるものは何か?

今回の不況の特徴は、世界同時に起こっていることです。そのため海外に市場を求める企業は、軒並み大打撃を受けています。基幹産業が業績不振に陥ると、その余波は国内にじわじわ広がっていきます。恐いことは、「まさか!自分に起こるとは!」と普段ではあり得ないことが起こってくることです。

■支払いの遅延、代金の不払い
取引先の業績が悪化して資金繰りが困難になると、支払いの遅延や不払いが起こります。支払日が遅れるようになったら、取引相手として赤信号が点灯します。資金難に陥った企業の生存率は、一般的に低いからです。不況下ではなおさらです。

【対策】
支払予定日を超えた売掛金の回収は、時間が遅れるほど難しくなります。そのためには、売掛金の支払い日に、必ず入金チェックすることをルーティン化しましょう。支払いの催促は、実際しにくいものです。しかし、連絡をせずにそのままにしておくと、支払ってもらえる可能性は限りなくゼロになります。

売掛金の未払い、貸倒れになる前に対策を!
売掛金の未払い、貸倒れになる前に対策を!
現在、入金予定日が過ぎても、支払われていない「売掛金」はありませんか? そのまま、2年が経過すると、時効になってしまいます。未回収の売掛金が生じてしまったら、そのままにせず、すぐに対策を講じましょう。


■主要取引先が倒産、吸収合併されて無くなる
これは最悪のケースになりますが、まだまだ増えていくでしょう。取引先が健全な経営を行っていても、連鎖倒産ということがあります。吸収合併されて、取引窓口が無くなることもあり得ます。

【対策】
倒産(または吸収合併)する事実は、突然勧告されることが多いようです。そうなってからでは打つ手がありません。売上の配分を、1社に集中しないようにしておくこと、取引先の業界や経営状態にも、普段から注意を払っておくことが必要です。

取引先を選ぶ基準をチェック
取引先を選ぶ基準をチェック
「単価の安い仕事は、引き受けるべき、それとも断った方がいいか?」というご質問をいただきました。重要なことは、取引先を選ぶ判断基準を、自分で持っているかどうかになります。メリットを生む選択をするには?


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