印税、著作権料などで収入が急に増えたら
平均課税を活用しよう!
ブログが本になり、ベストセラーに!ライターでなくても、出版のチャンスが増えています。急に増えた収入は、平均課税で節税を! |
前年より急激に所得が増えたり、収入の変動が激しい職種の人は、所得税の税率(超過累進税率:所得が多くなるにつれて税率が段階的に高くなる)を適用すると、所得金額が毎年一定している人に比べて、税負担が重くなる場合があります。これを是正するために、変動所得が一定の条件にあてはまる場合は、平均課税といって、税負担を軽減する制度を選択することができます。該当する方は、平均課税でしっかり節税しましょう。
平均課税の適用条件は?
適用条件は、次の2つです。1つは、変動所得が、その年の総所得の20%以上であること。2つ目は、過去2年間に変動所得がある場合は、2年間の変動所得を合計して2で割り、その金額よりも(その年の変動所得が)多いことです。■平均課税の適用条件
・変動所得 ÷ 総所得額 ≧ 20%
・過去2年間に変動所得があった場合:
その年の変動所得 > 前年と前々の変動所得の合計×50%
(※変動所得には、印税、著作権料などの他に、漁獲や養殖による所得もあり、また、プロスポーツ選手の契約金や不動産に関わる所得など(臨時所得)も平均課税の対象になります。ここでは、フリーランスの職種に限ったご説明になります。)
平均課税にすると、変動所得の部分を5年間で受け取った金額と見なして税金を計算します。変動所得の金額を5で割り、5分の1の金額へ通常の税率をかけて、その金額を5倍して納税額を計算するため、(低い税率で計算する分)税金を少なく押さえることができます。