自分のカテゴリーを作り、ポジションを確立する
第1回で書いていただいた、ワークシートを取り出してみてください。そして、第2回で、自分の売りを再点検した結果、何を強みにどんなサービスを提供していくことがベストかを、ここで再度考えてみてください。Bさんは、Webデザイナーとして、Web制作ならなんでもやります、というスタンスではなく、ランディングページの企画制作に絞り込み、コンバージョン(成約率)をアップさせる技術を磨くことにしました。自分で仕事のカテゴリーを作り、そこで評価を得ていくと、その業務領域でのプロ、エキスパートとして認められていきます。Bさんの名前は、その実績と共に信用力をつけ、大勢いるWebデザイナーから識別する記号となっていきます。自分のポジションが明確になることで、差別化を図ることができるのです。
※仮に、強力な自己ブランディングを目指す場合は、自分がナンバーワンになれると思う領域を見つけて(あるいは新たに作って)、それを自分のカテゴリーにする必要があります。
誰にサービスを提供するか
自分のカテゴリーを作る(又は選択する)際に重要なのが、誰をお客様にするか、顧客ターゲットを選定することです。Aさんは、取引先を選ばず、依頼されるまま仕事をして行きました。というより、取引先を選ぶという発想を持っていませんでした。Bさんは、業務の絞り込みを行ったところで、それに応じた取引先を考え、そこへ向けて営業活動を展開していきました。顧客の選択で重要なことは、それによって売上が大きく変わってくるということです。Web制作にかけられる予算額は、事業規模によって違います。個人商店、中小企業、大企業では、自ずと予算金額の上限が見えてきます。また、会社案内のサイト、ショッピングサイトの構築、キャンペーンサイトの制作など、サイトの目的・用途によっても制作予算は違ってきます。そのため、どのような顧客のどのようなニーズに対して、サービスを提供するのかを考えておかなくてはいけません。予算の大小とそれに要する作業時間は正比例しませんから、第4回で計算した目標売上を頭に置いて、しっかり検討しましょう。
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