企画は1つのテーマで切り口を変えて10本作ること
ガイド:フリーランスのガイド記事で、本を出そう!というテーマで、「売れる本の書き方講座」を連載したりしているのですが、フリーランスが本を書くとしたらということで、アドバイスをいただけますか。
大勝氏:
フリーランスの人が本を書くとしたら、自分の専門性を特化させることです。が、企画書を1つしか考えない人が多いんですね。そうじゃなくて、例えば、塚田さんの青色申告の企画書だったら、業種別だったり、独立した人ばっかりの人を対象にするとか、定年退職後の人向けとか、色んな切り口で、まず10本くらい企画を作ることです。そして、青色申告の本がイチ押しだとしても、それだけじゃなくて、2番手、3番手の企画も作って持っていくことが大事ですね。編集者の感性や求めるものって、実にさまざまですから。
ガイド:
最近、自己ブランディングのために本を書くというのが流行っていますが、本を書いてどういうメリットがありますか。
大勝氏:
今は、みんなが本を出すようになったので、著書を持ってますというだけでは、勲章にならなくなっていますね。だから、僕は、1冊出せばいい、と思わないで、何冊も出すぐらいの気持ちでやられた方がいいと思います。自分で書くのは大変でしょうから、ゴーストライターを使って書くということをお薦めしたいです。
ガイド:
そんなことが可能なんですか。
大勝氏:
可能です。この間【ホンダソ】で、ゴーストライターの使い方というのを、連載したんです。よかったらバックナンバーを読んでください。これまでは、できるだけゴーストライターを使わない方がいい、というのが、常識でした。でも、例えば、本業を持っている行政書士や会計士の方が、自分で書いていられないですよね。本業がおろそかになってしまう。
ガイド:
例えば、新人さんでゴーストライターを使えるものなんでしょうか。
大勝氏:
ゴーストライターは、出版社の方で用意してもらうといいです。出版社が、ゴーストライターを用意してまで、やろうとする企画かどうかということはありますね。しかし、プロのライターでなければ、十中八九、ライターを立てますかと聞いてきます。そういう時は、かっこつけたりしないで、頼んだほうがいいよと僕は言っています。本業をやりながら、本を書くのは大変です。
プロのライター以外の人は、ゴーストライターをたてて、1冊ではセルフブランドにならないから、年に1冊づつ出して、もう7冊になりましたとかね。そうやって数を出していくと、ベストセラーのランキングに顔を出したりするようになります。ベストセラーは、数出さないといけません。野口さんが、2冊目で77万部売れたのは、例外的な話です。「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉さんも、その前に5、6冊は出していますよ。
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