起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

大勝文仁さんに聞く、悠々自適に生きる方法(2ページ目)

出版プロデューサーの大勝文仁さんに、悠々自適に生きる方法をインタビュー。自分の今後10年を見据えて、今年に何をしておくか。目標を立てるにあたって、示唆にあふれたお話を伺ってきました!必読です。

執筆者:塚田 祐子

インターネットの世界で何かできないかと考えて
有料メルマガを発行

ガイド:
現在は、どういう風にお仕事をされていらっしゃるんですか。

大勝氏:
自分の書きたい本を出版社から出すというのが、1つの道としてありますが、僕は、新しいものが好きなんですね。日本にマッキントッシュが最初に出たときに真っ先に買ったくらいです(笑)。55歳になって、時はインターネットの時代です。よし、インターネットの世界で何かできないかと。

そこで、現在は、メルマガを3つやっています。無料メルマガが1つに、有料メルマガが2つです。2年前に、まず「本を書こう。他では聞けないプロ達のマル秘ノウハウ(通称【ホンカコ】)」という無料メルマガを出しました。今までは、プロの作家とか評論家とか学校の先生が本を出していましたが、ここ数年ビジネスマンや普通の人が本を出すようになって、あなたも頑張れば本を出せますよ、というのがコンセプトです。

このメルマガは、基本的に原稿依頼で、僕が書く部分もあるし、業界の編集者や大ヒットを飛ばした有名人やビジネスマン、初めて書いた人にも執筆依頼をしてきました。他では聞けないような、本を書くことや売り込みの時のノウハウとか、つまり、ケーススタディですよね。今まで本を出していなかった人が、ああそういう人もいるのか、だったら僕も書けそうだなと思ってもらえるようなメルマガなんです。

幸せ成功力を日増しに高めるEQノート
ホンダソ】から生まれた野口嘉則さんの「幸せ成功力を日増しに高めるEQノート」
その後、出版プロデューサーが何人も現れてきたりして、本を出すのは誰にもできるようになってきました。難しいのは、売れる本を出すことなんですよね。そこで、(原稿依頼する人に)原稿料を払えるようにしたいということもあり、去年の今頃に、有料化をしました。それまでの無料メルマガは僕1人が執筆して、有料メルマガの「3万部売れる本をあなたも出そう~プロ編集者が教える商業出版成功ノウハウ《個人アドバイスつき》(通称【ホンダソ】)」は、3万部売れる本を出そうというのをコンセプトに、ちょっとハードルを上げたものにしました。こちらは、編集者の方とか作家の方とか、業界事情に詳しい方に原稿依頼をして、僕を含めて5、6人で書いています。

有料メルマガの方では、読者の方に企画書を送ってもらっています。企画書への論評やアドバイスは、メールでやる限りは全部無料です。電話や直接会って行う場合は、有料でやらせてもらっています。これはいい企画書だなと思うものは、出版社の編集者の人へ直接ご紹介するというようなこともしています。


会計のトリセツ
ベストセラーになった「会計のトリセツ」も、実は【ホンダソ】から生まれた本!
うまく利用してもらえば、この有料メルマガを購読しているだけで、出版につながる可能性も大いにあるわけです。この【ホンダソ】の有料メルマガから生まれた本としては、「鏡の法則」を書いた野口嘉則さん。「鏡の法則」は2作目なんですけれど、彼のデビュー作の「幸せ成功力を日増しに高めるEQノート」という本は、【ホンダソ】から生まれたものです。

それから、「会計のトリセツ」の望月実さん。望月さんも読者で企画書を送ってもらって、これは面白いということで、日本実業出版社さんへご紹介しました。始めて1年弱ぐらいなので、今現在本になって売れている方は2人です。ご紹介しても、全部が全部うまくいくとは限らないのですが、単に有料メルマガを出して終わりというのではなくて、そういうことを含めてやっています。相談は、色々いただいています。


ガイド:
これって、もう出版プロデューサーの業務ですよね。ご紹介するところからは、どういうポジションでやっていらっしゃるんですか。

大勝氏:
お金は一切いただいていません。いただくと、(出版するまでの)責任が生じますし、船頭ばかり多くなって、いい結果にならないことが多いです。ですから、僕は出版社を紹介するだけ。そこまでを、メルマガの購読料だけで、読者サービスとしてやっています。これだと、印税も、著者がまるまる全部、受け取れるわけですしね。僕は、その評判を聞いて(笑)、【ホンダソ】の読者が増えてくれれば、それでいいんです。

ガイド:
そのやり方が、もっと知られれば、さらに読者の方が増えるんじゃないでしょうか。企画書へアドバイスしてあげたり、ブラッシュアップする指導をして、出版社へ紹介するまで、というのは、実は、一番みんなが求めているところですよ。

大勝氏:
出版社にバトンを渡せば、あとは出版社と筆者でやっていけますからね。でも、真剣な人がやっぱり成果を出していますね。望月さんや野口さんは、企画書を見た時に、これは真剣だなと思って、本になるかどうかは分からないけれど、これだったら紹介してあげたいなと思ったんです。だから、紹介してあげたいと僕が思った人を紹介してあげる、というレベルのほうが、僕も、精神的にとてもいい。という結論に至って、現在は、そういう形でやっています。

ガイド:
メルマガでこういうことをやっている方はいないですよね

大勝氏:
他にはないです。有料メルマガでそういうことができたら面白いかなというのが、そもそもの僕の発想だったのです。

大事なことは、気軽に仕事をして、高収入を得ること?、次ページへ続きます>>
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