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【4-1】 “計画倒れ”に終わらせない!!(2ページ目)

独立準備の最終ステップは「自営計画書」の作成です。独立の夢や将来ビジョンを、「絵に描いた餅」や、“計画倒れ”に終わらせないために、計画の立て方やそのポイントについてお話します。

執筆者:塚田 祐子

上手な計画の立て方とは?

「自営計画書」は、独立の夢を実現し、掲げた目標を達成するためのシナリオです。“上手な計画を立てるツボ”を押さえて、「計画力(目標達成までのプロセスを手順に分解して、無駄なく処理する力)」を身に付けていきましょう。

■「自営計画」を立てる3つのステップ
1.“なりたい自分”のビジョンを描く。(将来どうなっていたいか)
2.将来の自分へ到達する中間地点、5年、3年、1年後の目標を決める。
3.短期目標を具体化、数字化する。

次に「短期計画」を立てる時のポイントとは、――

■「短期計画」の立て方のポイント
・目標が具体的であること。
・数値化して、到達度が計測できること。
・自分が可能と思える数値目標であること。
・到達する期日を明確に設定する。

例えば、「現在はWebデザイナー。独立後は、プランニングからやりたい。そして、最終的にはプロデューサーを目指し、仕事仲間とチームを作って制作を行っていきたい。」とします。

上記の短期計画のポイントを押さえると、以下のようになります。目標の数値化として、キャリアアップに応じた年収目標を設定。自分が可能と思える数値目標を記入します。

次に、それを達成するために、いつまでに何をクリアしていけばよいのかをリストアップしていきます。それらが明確にするためには、情報収集が必要です。



さて、3年後の仕事をする自分の姿、5年後の姿を思い浮かべて…。
“早くプロデューサーになりた~い!”と思えてきましたか?(←ココ重要です。)

独立の切っ掛けは、最悪リストラであったり、会社で希望の仕事が出来なかったり、人間関係につまずいたり、実際には色々あると思います。スタートダッシュの瞬発力としては、“独立して、見返してやるんダ!”という、マイナスのパワーも効果を発揮します。しかし、困難へ立ち向かう気力や自己成長への意欲の源までにはなり得ません。

ですから、どんな切っ掛けで独立準備をスタートしたとしても、「自営計画」を練る段階では、それら負の気持ちをいったんリセットして、自分がやりたい事、なりたい将来の自分の姿を自由に描いてみて下さい。そして、前向きなパワーが湧いてくるようになっていくことが理想的です。

独立プランを成功させるための心得とは何か? 次ページへ続きます>>
 職種・仕事内容年収目標いつまでに何をクリアすればよいかリストアップする
現 在Webデザイナー350万・必要なスキルの習得、経験
3年後企画から携わる500万・必要なスキルの習得、経験
・ブレーンをつくる
5年後プロデューサーとなる
※法人化も検討。
800万・経営に必要なスキルの習得
・外部スタッフの獲得
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