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伝説の起業家25人の素顔 アメリカンドリームの軌跡(2ページ目)

モルガン、カーネギー、ビル・ゲイツ、ロックフェラー、フォード、ディズニー、グローブなど、アメリカの「伝説」25人の起業家の波乱に満ちた生涯を描く。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド

【1】

アメリカで成功した大物達、例えばビルゲイツ、テッドターナー、ロックフェラー、ディズニー達と、そうでない人はどこが違うのだろう?

まず、彼らはいずれも極めて健康で精力旺盛だ。彼らのほとんどが一人で5人から6人分の仕事をこなせる頑強な肉体と精力を備えている。

不動産投資家のアスターはカナダの凍った荒野を歩き回り、オプラウィンフリーは年200本のトークを収録、ビルゲイツは年中徹夜をしていた。

彼らは同様の分野の、他の誰よりも精力的に、より長時間働いた。努力だけでは成功できないが、これが無ければ決して成功できないのだ。

【2】
 
次の成功の条件は「飢え」だ。成功者の中には、肉体的な「飢え」を体験したり、その直前まで行った人が多い。

カーネーギーやサーノフは若くして働き始めた。そうしなければ食えなかったからだ。彼らは飢えがどれだけつらいかを知っていたのだ。

ただし成功者の中でもアメリカ生まれの人は「飢え」を経験した人は少ない。だが彼らの多くは運命の仕業で満足できない状態に置かれていた。

彼らは、その状態から抜け出す方法は、自分が努力するしかないということを知っていた。そしてその通りに行動した。

【3】

成功者の第三の特徴は“自分と仕事との一体感”を強烈に感じていたことだ。その感覚は、一種の飢餓感、野心といえる。

彼らはビジネスにおける成功を、必ずわが物にしようと考えていた。これは精神病と呼べるほど激しいものだった。

円満な人が世界を変えることはない。激しさにかけるからだ。政治、文学、ビジネス、どんな分野でも激しくない人は最前線を切り開けない。

例えば、アンドリューグローブは死期が迫っても、インテルを世界最強の企業に育てるという目標を変えようとしなかったという。

【4】

成功者の第四の特徴としてあげられるのは「他の人々を説得して仲間に引き入れる能力」だ。

一番大事なのは、ボスの期待に応えたいという「部下の思い」を引き出すことだ。彼らはそれに応えようと熱に浮かされたようにがんばった。

ナイキで働いていた従業員は、ナイトとともに運動具業界の縄張りに激しい戦いを挑んだし、メアリーケイの販売員は自分を女王だと思っていた。

もちろん金にモノを言わせるときもあった。実際にウォルマートもマイクロソフトも、大勢の従業員を大金持ちにしたのだ。

【5】

成功者の、最後の特徴は何か?それは成功者を最も際立たせるものだ。彼らは、かならず“独創的なビジョン”を描いていた。

つまり我々の世界がどこに向かって進んでいるのかを描けた。そしてその構想を人にも描かせ、それに基づいて独創的なやり方で行動した。

フォードは誰もが自動車に乗っている姿を、ウォルトディズニーは総合的な娯楽パッケージを自ら描き、他の人々にも描かせた。

そして彼らは実際に行動し実現した。彼らのやり方は極めて利己的だった。だがその追求は資本主義の推進力となり、他の人々に資したのだ。
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