起業・会社設立のノウハウ/起業・独立開業の準備

あなたは本当に起業家向きなのか?(2ページ目)

「起業したい」と思っても、人には起業家向きとそうでないタイプがいます。無理に向いていないことをしても、うまく行きません。まずは自分が起業家向きか確認することから始めましょう。

執筆者:日下 康幸

起業家は情熱的で人に好かれる人

起業家向きの性格
分野を問わず、色々な人との出会いを楽しめることも経営者には必要
経営者へのインタビューなどで「経営者の素質」として取り上げられることが多いのは、以下の5要素です。

1.人と会うのが苦にならない
最初から営業マンを多く抱える会社を立ち上げるなんてことはまずありません。営業活動やコネクション作りのため、寸暇を惜しんで人と会うことになります。また、多くの人が社長になったあなたに興味を持ち訪ねてきます。「人と会うこと」が、社長になったあなたの仕事の中で大きな比重を占めるかも知れません。そう考えると、初対面の人と話すのが苦にならないことも必須要素でしょう。

2.物怖じしない
事業が前に進み始めると、自分の会社より大きな企業との取引や事業提携の話が舞い込んできます。そうすると、あなたがテレビや本で見た有名社長や、誰でも知っている大手企業の重役と話す機会が出てきます。せっかくつかんだそのチャンスの場で、どれだけあなた自身やあなたの会社の商品をアピールできるか。二度と訪れないかもしれない一度きりのチャンスを逃さないためには、どんな相手にも物怖じしないことが重要です。

3.誰にでも頭が下げられる
「起業をする=会社のトップになる」ことです。会社に関連して起こる全ての責任は最終的に社長の責任です。社員の失敗の謝罪に同行することもあるでしょう。また、会社が大きくなろうが、小さいままであろうが人は信頼関係でつながっています。間違いに対して頭を下げられない人には、社員も取引先もついて来ないでしょう。

4.意思決定が早い
意思決定の遅れが大きなチャンスを逃してしまうことは多々あります。素早い意思決定を行うためには、常に自社の状態や業界のトレンドなど、判断材料となる情報を自分の中で常に最新状態に更新しておく必要があります。

5.情熱的
自分だけでなく、社員となる人たちの気持ちを動かすのは、社長の熱い情熱です。ブランドという看板のない出来立ての企業にとって、社長の情熱が一番の看板であり、そこに人が集まってくるのです。

日本の歴史に名を残す起業家は、これらの要素を満たしている人が目立ちます。次のページでは、その代表的な人物を紹介しましょう。
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