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出資金払込の委託先はメインバンクではない 登記手続きを最短にするひとテマ(3ページ目)

独立してすぐに法人化したい。もしくは自分にとって特別なこの日までに法人化したいけど期日に余裕がないという方に”お奨めのひとテマ”をご紹介します。

執筆者:小野田 敬

払込みを取り扱う主な金融機関は以下の通りです。

銀行(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行)
信託銀行
商工組合中央金庫
農林中央金庫
信用金庫・信金中央金庫
労働金庫・労働金庫連合会
信用協同組合・信用協同組合連合会
漁業協同組合・漁業協同組合連合会

これらの金融機関の中から出資払込事務取扱委託書を記入して出資金保管証明書を発行して頂くのですが、大手の都市銀行などでは、以前から取引がある、すなわち預金口座を持っている、住宅ローンなどの履歴が受付可否のポイントとなるケースもあることを忘れないでください。取引履歴がない場合は、頼んでも拒否される場合もありますので注意してください。

また、委託申請から保管証明書の発行までの期間については、即日から6営業日前後まで各金融機関や各支店によってはまちまちです。さらに大手の都市銀行では本部との照会作業や事務手続きの関係で、3営業日~約1週間と各金融機関、各支店によって事務処理期間に差がある場合が多いようです。

それでは出資金払込保管証明書を早く発行して欲しい方はどうしたらよいかをご紹介します。

まず、先のページでご紹介したように大手都市銀行では、銀行内の手続きの事情で即日もしくは翌日というわけにはいかないようです。みなさんご存知のように銀行には都市銀行、地方銀行、第二地方銀行(旧相互銀行)とあります。同様の業務を行っているという意味では、信用金庫や信用組合もあります。

今回の例では銀行に委託するとしていますので、ガイドのお奨めは第二地方銀行への委託先として優先的に考慮することです。今回調査した関東圏内の都市銀行や地方銀行や第二地方銀行のなかで14銀行の中では、第二地方銀行の中でも極力支店数の少ない銀行を選ぶと即日もしくは翌日朝1番で出資金払込保管証明書を発行してもらえるケースがほとんどでした。

次のページでは翌日朝1番で保管証明書を受取ったAさんの実例をご紹介します。
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