「都心回帰」「二極化」なる言葉がメディアをにぎわせていますが、マンションブームは相変わらず続いております。
都心の優良地が手頃な価格で売却されるため、業者にとっては条件のいい土地を購入しやすく、さらに低金利や住宅税制の追い風を受けて建設ラッシュは留まるところを知りません。
そうした中「建設費は上昇」という話題がささやかれるようになっています。ゼネコンへ問合せてもきちんとした回答はありませんが、総じて上昇傾向は間違いないようで、1年前とくらべると10%程度は上がっているようです。
しかし、この上昇分がそのまま販売価格へ転嫁されるかと言うと、そうでもなく無駄なコストを削減したり、広告費削減などで調整し、エンドユーザーにはそれ程影響しないようにしています。
恐いのがこうした“しわ寄せ”が品質低下へとつながって、悪質なマンションが建設されることで、「安かろう悪かろう」ではたまりません。
契約後に後悔しないためにも、価格の内訳を知ることは重要なのです。目安として1坪当りのマンション建設費は60万円~65万円程度です。覚えておきましょう。