起業・会社設立のノウハウ/起業・独立資金を得る

外部から資金を調達する

起業を志す人の中で、どれぐらいの方が開業資金の当てがついているでしょうか?事業の規模によっては到底自己資金でまかなえない場合もあります。

執筆者:日下 康幸


開業資金は足りそう?

借りるか入れるか
自己資金以外の投入はほとんどの事業立ち上げで避けられません
起業を志す人の中で、どれぐらいの方が、開業資金の当てがついているでしょうか?自分や親に借りる程度でなんとか立ち上がる事業内容で考えている人はともかく、「すごいビジネスプラン思いついたのにお金がない」という人もかなり多いでしょう。

以前インタビューした会計士の細田先生のお話にもありましたが、ほぼ銀行は貸してくれない。国民金融公庫が貸してくれても1千万程度。1千万って、普通に働いている分には個人にとっては大きな額かもしれませんが、いざオフィスを借りて什器や備品をそろえたり、人を雇ったりするととあっという間になくなってしまいます。30万のオフィスを借りて敷金礼金を払い、コピー機や机、椅子、本棚を買ったら500万近く直ぐに飛んでいく。事業に投資できる分がほとんどないなんてこともありえるのです。

結局、普通に個人が仕事を始める分には、垂直立ち上げは難しく、こつこつとビジネスを立ち上げるしかありません。時間も根気もかかる。日本にもアメリカみたいにエンジェル投資家がいるにはいるが、ものすごく少ない。これから起業するあなたがそんなエンジェル投資家に出会うことは本当に難しいでしょう。

とはいえ、全てを負債でまかなうのは、規模の大きなビジネスを目指す場合は難しい。大規模のビジネスをするには、負債ではなくやはり外部から資本に組み込まれる株主資本を入れるべきだと考えます。

次のページでは、外部資本を入れるメリットについて見ていきましょう。
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