ドメイン取得代、レンタルサーバー代がタダという実に豪気なサービスで日本ではこの2006年12月11日にスタートしました。
独自ドメイン取得費用も、更新料もタダ!
サービスの名前はマイクロソフトが提供している「Office Live Basics」です。独自ドメイン料無料のOffice Liveがスタート |
「Office Live Basics」を利用すると独自ドメインを一つ無料で取得できます。
ドメインは「.com」、「.net」、「.org」のいずれかになりますがマイクロソフトが無料でドメインを登録してくれます。
またドメイン名を取得すると毎年更新が必要になりますが、これもマイクロソフトが自動的に行い更新料を払う必要がありません。
ふつう「.com」などのドメイン登録と1年間のドメイン料金が3,800円ほどかかります。1年後の更新料もほぼ同額ですので、例えば「Office Live Basics」で5年間独自ドメインを使うと3,800円×5年間=19,000円お得になります。おまけにレンタルサーバー代もかかりません。
自社ドメインが既にある場合、ドメイン管理をOffice Liveに移行するとその後の更新料はマイクロソフトが支払ってくれます。Office Liveをやめた場合はもちろん自分で支払わなければなりません。
無料のレンタルサーバーは『Yahoo!ジオシティーズ』など、いくつか例がありますが独自ドメイン料まで無料になるのは初めてです。
タダで提供して、マイクロソフトはどう儲けるの?
『タダほどこわいものはない』と言いますが、マイクロソフトはどうやって儲けるのでしょうか?キーワード広告が広告の世界を変えた |
一つは広告ビジネスです。キーワード広告が華盛りですが、このキーワード広告は広告の世界をごろっと変えてしまいました。Web1.0時代は折込広告にしろ、バナー広告にしろ、出すことが重要で資本力の勝負でした。
キーワード広告はWeb2.0時代の広告になります。キーワードに合致した時にしか広告が表示されません。ピンポイントでターゲット層が狙える中小企業向けの広告となりました。今まで広告を出したことがなかった町の商店や個人事業主が広告で効果が狙える時代になっています。
マイクロソフトではキーワード広告への進出を準備しており、Googleアドワーズ広告の強力なライバル出現です。(※アメリカでは既に始まっています)
つまり「Office Live Basics」で新しくWebサイトを作った会社は広告をクリックすると表示されるWebサイトを構築したことになります。潜在的広告主というマイクロソフトにとっては未来の顧客を作ることになります。ロングテールのテール部分をまず作ってしまおうという壮大な戦略です。
その他に収益をあげる手段として、Office Liveには無料の『Basics』以外に、機能アップ版の『Essential』と『Premium』があります。無料の『Basics』で囲い込んでからユーザーを有償サービスへ誘導する手もあります。
また有償のオプションサービスが既にいくつか提供されていますが、例えばネットショップを構築できるように買い物カゴや決済機能等のオプションサービスを増やして収益をあげる手もあります。
まずは無料版でユーザーを増やし、『囲い込こんでからじっくりと商売を』がマイクロソフトの考えのようです。