企業のIT活用/セキュリティ/暗号化

セキュリティ格付けが低い会社は取引停止に(3ページ目)

情報漏洩事件のほとんどは会社内部の人間による盗難、流出など内部要因が占めています。大企業では委託先のセキュリティレベルを格付けをしており、低い会社は取引停止になってしまいます。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

自社の情報セキュリティ力をアップする方法

では、自社の情報セキュリティ力をアップするにはどうしたらよいかみてみましょう。

NPO日本ネットワークセキュリティ協会が「セキュリティ取り組み状況に関するチェックシート」を提供しています。エクセルで作られており、このチェックシートを使って、自社のセキュリティレベルを診断できます。

例えば「個人情報保護方針が載っているか?」という質問がありますが、これは公開されているWebサイト上に「個人情報保護方針」等のコンテンツがあるかどうかで判定します。載っているなら「1」で、ないなら「0」です。状況に応じて「0.5」でもかまいません。

また「個人情報の使用、運用、管理を他の企業、個人等に委託する場合、委託先に対して、個人情報の取り扱いの監督を行っている旨が述べられている。」などの質問項目があります。反対に言えば、質問項目にある内容を実施できるようにすれば自社の情報セキュリティ力をアップできます。

社員を巻き込んで総合力を見るのであればセキュリティ力ランキングがあります。管理者向けで社員を登録し、25問の問題を通じて個人および組織のセキュリティレベル評価ができます。

統計にもあるように内部要因に起因する情報漏洩がほとんどです。もう一度、足もとから見直しましょう。

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