匿名のブログは本当に匿名なの?
匿名でブログを立ち上げているので大丈夫と思っているあなた。地方紙と言えば数社に絞られる |
実際はあなたが思うほど簡単ではありません。例えば、ブログで「三重の地方紙で働いています」と自己紹介していたらどうでしょうか?これだけで数社に絞られます。
あなたの周りに関係する内容がブログで書かれていたら、A社やX社としていても関係者が見たら分かります。また知り合いがブログを立ち上げていることをあなたの知らない誰かに話しているかもしれません。友人が具体的な名前や会社名をコメントで書きこむ場合もあります。
検索エンジンがどんどん優秀になり、やっかいなことに、まずいと思って消したページがキャッシュとして検索エンジンに残る場合もあります。
ブログは公共の広場です。個人的なことを書いているので知り合いしか読まないだろうと考えている人もいますが、実は思っていた以上に多くの人に読まれています。
ブロガーが社員にいない会社はない
ブロガー(ブログユーザー)は現在、日本に500万人いるといわれています。日本の企業数は約430万社ですので、自社にブロガーがいない会社はないと思った方がよいでしょう。現在では数多くの社長日記や店長日記というブログが生まれ、会社自らが情報発信をしています。新しいサービスや商品ならスタッフブログが作られ、ブログはマーケティングにかかせない重要ツールになっています。
またブログを長く続けていると、その人の考え方やどういう行動をしているのかがよく分かります。就職試験において履歴書と簡単な面接だけで、その人なりを見抜くのは大変です。IT系企業の場合は、大概の応募者がブログを作っていますので、採用に積極的に活用する動きがでています。
反対に簡単に情報発信ができる面があるため企業にとって困ることもでてきます。書き手のリテラシー向上は当然ですが、企業側の対策が必要です。
皆さんの会社にはブログ作成指針がありますか
ブログ作成指針を教える |
新聞社へ新しく入った新聞記者に教えるようなことを普通の会社でも始める時代が来ています。ブログ作成指針を作成し、ブログに書いてはいけないことを明確にしなければなりません。反対に会社のマーケティングに役立てるため、どんどん書いてほしいことも伝えます。あわせて下記の教育を行います。
・個人情報保護法(個人情報が特定できる形で記載してはならない)
・トレードシークレット法(会社の機密情報を漏洩してはならない)
・著作権法(きちんと引用し、不用意にカット&ペーストなどをしてはならない)
・差別的な発言
ブログでバカなことを書くな!
お酒をぬいてすっきりした頭で書き込み |
プレ・インターネット時代、パソコン通信に多くのビジネスマンが参加しておりました。自宅からアクセスしますので大概、深夜になります。
私の知り合いは居酒屋で一杯飲んでからパソコンに向かう時が多く、お酒で少し気が大きくなってから会議室に書き込みしますので、時には舌足らずな表現や相手を配慮しない書き込みをしていました。ご想像通り、よく会議室内で喧嘩を引き起こすことに。
「早起きして、すがすがしい頭で書き込み!」と知り合いによく言ったものです。
ブログや掲示板で「書き込み」のボタンを押すその前に、もう一度文章を見直しましょう。それだけで充分です。
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