家計と事業用で使っている経費の処理
家計と按分の比率 |
「今は口座が一つしかありませんので、事業用口座で引き落とした場合を考えましょう。」
「例えば事業用で使っている割合(按分)を30%とすると1万円電気代を使っているのなら、【水道光熱費】として3000円を経費で、残り7000円を【事業主貸】で処理します。事業主貸の部分は家計で使ったので経費になりません。」
家計と事業用で按分 |
「二つに分けて会計ソフトに入力するわけですね。」
「そうです。」
「JDLから出ている【JDLIBEX青色申告・確定申告】には、面白い機能があって決算時に按分仕訳をしてくれる機能があります。電気代が口座から引き落とされたら、とりあえず【水道光熱費】で入力しておきます。決算時に家計と事業用の按分を設定すると【水道光熱費】、【事業主貸】に自動仕訳してくれます。」
按分の自動仕訳 |
「後で按分してくれるので便利ですね。」
「今は預金について話をしていますが現金も同じです。本来は事業用と家計用の二つの財布を用意して、コンビニでの買い物には家計用の財布から、資材の仕入れなど経費となるものは事業用の財布から出すようにします。」
「なるほど。でも工事現場に行く途中、コンビニに寄って弁当と仕事で使う軍手などを買ったりしますが財布二つですと大変ですね。」
「確かに。実際には後で軍手だけ経費処理するなどケースバイケースになります。ただし現金も預金と同様に事業用と家計に分けて管理する基本だけは忘れないでください。」
「次は売上の方をみてみましょう。」
売掛金残高があわない
「売上ですが工事先からの入金は月末締めの20日、25日払いが多く、C社だけが月末締めで翌々月10日払いになっています。」売掛金が消しこまれていない |
「請求書はいつ送っています?」
「月末に締めて翌月の1日に送っています。」
「というと売掛金の計上は1日になるわけですね。」
「はい。1日に売掛金計上するようにしています。」
「あれ?売掛金の回収額が500円あっていませんね。」
なぜ売掛金があわないのか? >>