●誤表示への対応 |
ヤフーの発表では、「今後、同様のことが生じないよう情報提供元会社に対して、管理を厳重にするよう再度申し入れを行なった。」とあります。
また、ヤフーからカテナに謝罪があり、誤表示の被害者となったカテナは「購入申し込みには応じられない」と発表しています。
画面を見た人は常識的に考えて「CatWorks」(カテナ株式会社)が誤表示をしていると判断できました。
ただ前回の丸紅ダイレクトが誤表示した価格で販売する前例を作ってしまいましたので、今回1億台もの注文が殺到する事態になってしまったようです。
●誤表示等はけっこう発生 |
電子商店を運営していると、誤表示などをけっこうやってしまいがちです。
三重県で初めて電子商店に取り組む中小企業者を支援するため、中小企業支援センターで「バーチャルショップみえ」(インキュベーション型ショッピングモール)を運営しております。
運営のお手伝いをしているのですが、「商品が売れたが、送料設定するのをころっと忘れていた。どうしよう?」等の相談がよくあります。
「お客様には送料無しの決済金額の通知が流れてしまっているし、ショップ側のミスなので勉強代だと思って送料無しで送るしかないでしょう。次からは気をつけましょう。」と返事をする場合も多々あります。
扱う商品数が増えていけばいくほどミスも増えます。
また口コミで色々な情報が流れる世界でもあり、ミスによってカテナのようにわずか1日で1億台もの受注が入ることになったりします。
●ミスを防ぐには |
人間が行うことですので、必ずミスはあります。ただインターネットの普及と共に事件が発生した時の影響はますます大きくなるばかりです。
経営側がまず関係ないと思わず、「他山の石とする」ことで、自社でも十分に起きる問題と認識し、ミスが起きても発見できるオペレーションになっているかどうか再確認することが重要です。
再確認する・チェック表を作成し各項目を確実にチェックしているか・複数の目で必ずチェックが行われているか・問題が発生した時に迅速に報告されているか td> |
列車運行で運転手や車掌が実行しているように画面を見ながら、「送料設定よし」と声を出し、指差確認をする方法もおすすめです。
IT導入の現場は新しい現場で、まだポカミスを防止するようなオペレーションが確立されていません。
工場の生産管理や運行システムなどを参考に自社に取り入れられるものがあればどんどん取り入れていくべきでしょう。単純なやり方で身体で覚えてしまうやり方が一番効果的です。
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