【手順5】自己PRを完成させる。
とことん練った自己PRだけが、君の将来を切り開く。 |
- 求める力を一言で書く。
最初の一行に、アンダーラインをひいて書くのが基本中の基本である。太字でもいい。とにかく見出しが無ければ中身が良くてもダメだ。なぜならば、エントリーシートも履歴書もビジネス文書。文章の内容を最初に書くことがビジネス文書のルールなのだ。※企画書も同じ。パワーポイントで作ったプレゼンテーション資料も同じ。更に言えば、人事や先輩など社会人に送るメールもビジネス文書だ。書き方に注意せよ。研究論文にも最初に「抄録(サマリー)」がある。例:
「失敗を自らを成長させるきっかけにする力」
「お客様の気持ちに立って考えることが出来る力」
など。 - 具体的エピソードを書く。
簡単に背景を書き、クライマックスのイベントを書き、そこから学んだことを書く。例:応接セット販売のアルバイトを京都の大丸やなんばの高島屋で3年間しました。ある日、他のメーカーの販売員とお客様の取り合いになり、胸ぐらを掴まれて叱られたことがありました。応接セットのアルバイトは、先にお客様の背後に立った方が、そのお客様を接客する権利を得ます。非常に微妙なタイミングだったのですが、その日は客足も悪く、どちらも必死になった結果のいざこざでした。私は日給制アルバイトで、向こうは歩合制販売員。仕事に対する意気込みの差を思い知りました。もちろん、日給制でも仕事に手を抜くつもりはない。であれば、微妙なタイミングにならないように、より早く買う気があるお客様を見つけ、背後に付く努力をすればいいと思い、お客様の導線や表情を意識してすばやく動くようにしました。結果、その日一番の売上を挙げ、叱ってくれた販売員も褒めてくれました。 - そのエピソードから学んだことを書く。
求める力をエピソードから得たことを示す。例:ただ叱られたことをそのままにせず、「なぜ相手は怒ったのか?」「なぜ叱られるようなことになったのか?」を考えることで、自らを改善し成長させることが出来ることを学びました。 - その力を貴社で生かすことを書く。
貴社が求める力を、是非発揮させてくださいと、ダメ押しで「やりたいこと」を書き、熱意を示す。例:貴社にてまず店舗現場で失敗を恐れずチャレンジし、もし失敗すればそこから何かを学ぶことを積み重ねることで、貴社が期待する力をさらに高め、将来には台湾など海外展開を任されるように努力したいと思います。
自己PRで伝えることは、君の「将来性」だ。君の将来は、未知であり、無限なはず。よって最初はあまり業種や職種にこだわらず、「価値観・世界観」が共通する企業を目一杯視野を広げて探そう。
そして、自己PRは、自らの魅力や熱意を示すだけでは駄目だ。人事が「なるほど、弊社に入社した後も、弊社が求める力を発揮してくれそうだな!」と思ってくれなければ、つまり「再現性」が伝わるエピソードを用意しなければ、突破できないことを理解しよう。