大学生の就職活動/就職活動の選考対策

面接官に伝わる就活自己PRの書き方(3ページ目)

自己PRは、自らの魅力や熱意を示すだけでは駄目だ。人事が「なるほど、弊社に入社した後も、弊社が求める力を発揮してくれそうだな!」と思ってくれなければ、エントリーシートも面接も突破できないことを知ろう。

執筆者:見舘 好隆

【手順3】受験する企業が「求める人材」を明確にする。

自己PR
まず採用情報を熟読し、わからないポイントをメモって、外に答えを探しに行こう。
では、自らの価値観・世界観にぴったりときた企業の一つ、「50名のトレンドキャッチャーが世界を飛び、情報をキャッチ」のしまむらグループは、どんなを人材を求めているのだろうか。

しまむらグループは、ご存知のとおり「衣料品の専門チェーン」。郊外のロードサイドに、「ファッションセンターしまむら」「Babie&Kids バースデイ」「シャンブル」「Casual&Shoes アベイル」などの専門店を展開。海外では台湾に「流行服飾館 思夢樂」を27店舗も展開。最近では都心部へビルインタイプのテナント出店にも力を入れている。ユニクロよりも学生の認知は低いかもしれないが、売上及び利益率も右肩上がりの、隠れた優良企業だ。

そのしまむらグループが求める人材は以下。
  • 自由な発想を持つ人。
  • 何事も前向きに、向上心を持って取り組める人。
うーん、このままでは少し曖昧だ。もっと具体的に把握しよう。まず、採用情報にある先輩の声から「求める人材」を拾ってみる。
  • お客様に対し、細かい気配りが出来る人。
  • 失敗してもそれを糧に成長できる人。
  • 「販売の仕事が好き」という思いをぶつけることが出来る人。
  • 様々な部署や店舗を経験し、視野を広げることを求める人。
  • サプライヤーや競合店、店舗のお客様からトレンドを拾える人。
なるほど、少し具体的にわかってきたような気がする。しかし、ここまではどんな学生でもパソコンで簡単に出来ること。さらにするべきことは以下である。「どんな人材を求めているのか?」をライバルの学生に負けないように、よりリアルに調べていこう。
  1. 店舗訪問
    どうしても行きたいなら、行ける範囲の全ての店舗に行って、実際に働いている姿はもちろん、お客様の姿も観察すべきだろう。社員がどんな振る舞いをしたとき、お客様の顔が輝いたのかをチェックし、メモしよう。もちろん、社員に「どんな人を求めていますか?」と取材が出来れば完璧だ。
     
  2. 広告(テレビやラジオ、新聞、雑誌)
    しまむらのコマーシャルやチラシ、新聞広告を出来るだけ集めて、何を訴えているのかを把握しよう。
     
  3. 商品パンフレット
    広告とやることは一緒。企業研究の基本。
     
  4. 先輩訪問
    これができるなら最高。「どんな人を求めていますか?」はもちろん、「それを面接でどう伝えましたか?」まで聴いてみよう。
     
  5. 会社訪問
    しまむらのようなリテーラーなら、店舗訪問でも十分だが、可能であれば本社も見せてもらえるともっといいだろう。その会社の躍動感や雰囲気を肌で感じ、どんな人を求めているのかをもっと具体的に理解しよう。


※次のページで、「求める人材」であることを証明するエピソードを作る。
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