就活の面接で「朝ごはん、何を食べました?」と聞かれたら……
今日の朝ごはん、何を食べたかが問題ではなくて、どんな気持ちで食べたかの方が大切なのだ。
「朝御飯、何を食べました?」
対策を考えてみたい。類する質問としては、
- 「昨日観たニュースで印象に残ったのは?」
- 「最近読んだ本は?」
- 「好きな映画は?」
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まず、何度も確認するが、面接官は面接で君の「何」を測ろうとしてるのだろうか? 答えは以下の二つ。
- “求める力”を持っていること。
- 入社してからでもその力を発揮できること(再現できること)。
では、面接でどうやって測るのか? それは「求める力を持っているか?」そして「本当に再現できるのか?」を、ただ深く聴きまくるだけである。
この場合避けたいことは、以下の二つ。
- 緊張しまくって、素朴な本来の君の姿を測れなくなること
- 作ってきた自己PRや志望動機を棒読みされること
そこで生まれる言葉が「緊張してますか?」である。
さて、今回の質問「朝御飯、何を食べました?」は、一体何を聴いているのだろうか。
「食べていないとまずいのだろうか?」
「やはり白いご飯と味噌汁と答えるべきなのだろうか?」
「どこまで細かく説明すべきだろうか?」
さあ、一緒に考えてみよう。
求められているのはご飯の内容ではなく「求める力」
面接官は、そのままの君と、気さくに話をしたいと思っているんだ。
さて、どう答えればいいのだろうか? 答えは前述した通り、
「緊張せずに君の言いたいことを言って君に“求める力”があるか教えてくれよ!」
である。それを念頭に話せば、答えは幾通りもある。例えば、
「第一志望で緊張して、朝御飯を食べることを忘れました!」
「ご飯と味噌汁ですが、本日は力を込めるために、おかわりしました!」
とまず熱意を伝え、引き続き、
「まず、最も御社に伝えたい私の力をお伝えしても宜しいですか?」
と聞いてもいいし、
「大切な日の朝、いつも心掛けることがあります。それは……」
などいきなり自己PRを始めてもよい。
同様に、「昨日観たニュースで印象に残ったのは?」も、求める力を伝えやすいテーマを選んで、自己PRを始めればいい。それは「最近読んだ本は?」「好きな映画は?」も同じである。その質問をキッカケに、「君が伝えたい力」を伝えればいいのだ。
もしニュースを見忘れたなら、「昨日のニュースではないのですが…」と始めればいい。本も映画も同様に、
「最近読んだ本ではございませんが、心に残った本は…」
「最近観た映画ではございませんが、心に残った映画は…」
と始めればいい。つまり、「何を食べたか?」「何を観たのか?」「何を読んだのか?」が問題ではない。面接官はただ、“地ならし”をしているだけだ。会話が活性化することを望んでいるだけだ。どんな質問が来ても、すべて「会話」の一環と思えばいい。
逆に良くない答は、こうだ。
「ご飯と味噌汁です」
「6カ国協議です」
「渡辺淳一『鈍感力』です」
「妻夫木聡主演の『どろろ』です」
これでは、「君はそれで何を伝えたいの?」となってしまう。面接官が引き続き聴いてくれなければ、それで終わりだ。なぜ「終わり」か? それは「会話」になっていないからだ。
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面接は、「君が“求める力”を持っているのか?」を測るための手段である。
よって、こう言えば合格とか、こう言えばアウトとか、そんなものはない。答えを考えておこうと考えてしまう学生が多いが、それは無意味だ。なぜなら、何を聴いてくるかわからないからだ。答えを用意しておくのではなく、あくまでも「会話」しながら、「求める力」を伝えようとする姿勢が、大切なのだ。
「なるほど、君ならウチに入社してからも、活躍してくれそうだな」と、具体的に納得させるためにも、
- 御社が求める力を持っていること。
- 入社してからでもその力を発揮できること(再現できること)。
を伝えることに専心しよう。
※企業研究中に出てきた食べ物、ニュース、書籍、映画を用いたほうが、熱意とその企業が求める力は表現しやすいことも、留意するべし。
※合コンで始めて会った異性に、まず何を質問するだろうか? 住んでる場所や、好きな芸能人など、いろいろ話題を振ってみるだろう。あの感覚と同じだ。とにかく「面接は会話」であることを念頭に置こう。
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