平均66%値引き 多摩ニュータウン
多摩ニュータウン 最大75%引きの販売 |
しかし、当該マンションの値下げ騒動は今回が2度目。完成してから約3年後(平成10年2月)に平均で25%もの値下げ販売を行いましたが、それでも完売には至りませんでした。空き住戸の維持管理に多額の費用がかかるため、売主の東京都住宅供給公社は今回の“投げ売り”に踏み切っています。
日 付 | 販売数 | 残戸数 | 総戸数 | 平均分譲価格 | 平均割引率 |
H7年3月竣工 | 57戸 | 78戸 | 135戸 | 5,724万円 | ----- |
H10年2月値下販売 | 13戸 | 65戸 | 135戸 | 4,376万円 | 約25% |
H15年7月再値下げ | 65戸 | 完売 | 135戸 | 1,927万円 | 約66% |
目玉住戸は1階の2LDKで、完成時5189万円が1312万円(約78平方メートル)、およそ75%のディスカウントでした。
完成時に定価で購入した居住者は怒りがおさまらないのは同感ですが、一方の住宅供給公社担当者は「周辺の中古物件取引価格を参考にしており、住民感情は承知しているが、“たたき売り”と言われるほどではない」とコメントしています(朝日新聞03/7/28)。
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