大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

就職活動ケーススタディ「ホテル業界」 1(2ページ目)

就職活動は多くの壁にぶつかる。自分の経験では希望業界の自己PRが書けない事に気づいたり、第一志望に書類で落ちたり。もう頑張っても無理だと心が叫ぶ時どう抗うのか?主人公と共に壁を乗り越える疑似体験をせよ。

執筆者:見舘 好隆

【1.機会創造】アルバイトを通して、やりたいことを見出す

大学生の就職活動・5つのプロセス「大学生の就職活動・5つのプロセス」を基本に、彼女の就職活動を振り返ってみよう。まずは「機会創造」のステップから。

藍子は大学生になってからまずファーストキッチンで接客のアルバイトをはじめた。みなさんもご存知の通り、ファーストフード(Fast food)での接客は、そのサービスそのものも当然大切だが、その名の通り「Fast」つまり「速さ」が重視され、効率重視でお客様をさばくことが求められる。彼女はこの点に「違和感」を感じた。

「私のやりたいサービスは、これじゃない!」

この「違和感」を確かめるために、アルバイト先をデニーズに変えた。デニーズはファミリーレストラン。当然速さも求められるが、それ以上にお客様が心地よく食事を楽しむことに重きがある。藍子はファーストキッチンではあまり感じられなかった「接客の楽しさ」を知った。

「お客様に尽くして喜ばれること」って面白い!

ピッタリとはまったデニーズでの接客アルバイト。そして藍子はここで「接客の自信」という、かけがえの無い宝物を手に入れた(実際に彼女は現在に至るまで、デニーズのアルバイトを続けている)。

さて、長期間アルバイトを続けるうちに手に入れた「接客の自信」。当然次に頭をもたげてくる願望は言うまでも無い。

「もっと上質のサービスを学びたい!」

大学3年になり、そのステージを藍子は「ホテル」に決めた。そしてその就職のために、5月から英会話学校へ通い出す。

-----------------------------

アルバイトを「機会創造」としてうまく活用した例だと言えよう。彼女はアルバイトを通して、いかの二つの機会創造をした。
    • やりたいこと(お客様を喜ばせる仕事)を実践して確認した。
    • 「接客の自信」という武器(つまり自己PRの素材)も手に入れた。
スムースに見える彼女の就職活動の始まり。しかし、この機会創造だけでは足りなかったことに、彼女は思い知らされることになる。


※次のページで藍子が就職活動の最初にぶつかる壁「社会経験不足」をどうしたのかを知る。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます