認定調査員は、調査内容を調査票にまとめ、マークシートに各項目の判断をチェックする |
◆INDEX◆
1P目>>【介護認定調査員とは?】
2P目>>【入職3週目には1人で調査に】
3P目>>【疑問を感じる調査員の養成】
介護保険認定調査員とは?
【仕事内容】 認定調査員の仕事は、要介護認定の元になる認定調査を行うこと。高齢者の自宅や入所中の施設、入院中の病院等を訪問し、82の調査項目に従って、心身の状態についての聞き取り、確認等を行い、調査票にまとめます。私が勤務していた自治体では、1人の調査員が1日2~3件を訪問。月40件程度の調査を1人が担当していました。【立場・資格要件】 介護職のみなさんには、認定調査員と職場や訪問先で会ったことがある方も多いでしょう。でも、いったいどういう人たちがやっているんだろう? と思ったことはありませんか。私はこの仕事に就くまで、ケアマネジャーがする仕事だと思っていました。実際、居宅介護支援事業所等のケアマネジャーへ調査を委託することもあります。しかし平成20年度からは、新規申請分はすべて自治体職員が行うことになっています。ですから、どの市区町村も必ず認定調査員を雇用していると思います。
募集の資格要件は、ケアマネジャーとしているところが多いようですが、私が勤めていた自治体の募集要項には、ケアマネジャー以外にも「保健師、看護師、准看護師、社会福祉士、介護福祉士、実務経験が1年以上あるヘルパー1級等高齢者福祉の専門的知識を要する人」と、いろいろな資格が挙げられていました。私の同僚はヘルパー経験者が多数派でした。
【雇用条件】 ほとんどの自治体で、認定調査を行っているのは非常勤職員。自治体によって雇用条件は違うと思いますが、私の勤めていた自治体では週4日勤務。1年契約で契約更新は最大で4回。つまり、原則として最長5年の雇用となります。この記事を書くために、いろいろな自治体の認定調査員について調べてみましたが、給与は下記の通りかなりばらつきがありました。
●1件3500円(40件=14万円)
●月17日(おおよそ週4日勤務)出勤で13万円
●週4日勤務で1日7000円+1件1000円(=40件で約16万円)
●週5日勤務(9-4時)で約22万円、
●調査1件目は4000円、同日2件目以降は3500円
●週5日勤務(9-5時)で約24万円
●週5日勤務(9-4時)で約18万円
私は時間的にライターの仕事との両立が困難なため、1年で退職してしまったので、あまり偉そうなことは言えません。しかし調査員の仕事をしてみて、この仕事の重要性は痛感しました。そして、なぜ非常勤職員なのか、ということを強く感じました。このことについてはまた改めて書いてみたいと思います。
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