介護・福祉業界で働く・転職する/栄養士・管理栄養士の仕事

パラリンピック選手を支えるスポーツ栄養士(4ページ目)

パラリンピック選手を食事の面からサポートする管理栄養士が活躍しています。今回は障害者スポーツの栄養サポートに15年以上も前から取り組み、研究を続けている管理栄養士の内野美恵さんにお話をうかがいました。

執筆者:大石 淳子

パラリンピック選手の栄養サポートをするには

栄養サポート
北京パラリンピックの栄養サポートは管理栄養士、秦希久子さんと内野美恵さんの二人で行った。どんな環境でも食材を調達し調理できるような臨機応変な行動力、科学的な視点から栄養学の知識や情報を正確かつ効果的に伝達できるコミュニケーション力が必要。
ガイド:
スポーツ分野の仕事をするには何が必要だと思いますか?

内野さん:
現場では即戦力が求められます。資格も大切ですが、経験やコミュニケーション力がものをいいます。スポーツ栄養士を養成して活動させる企業も増えていますが、まだまだ狭き門のようです。

学生のうちからスポーツ栄養の講座や研修会に参加して勉強したり、人脈をつくっておくことも大切。はじめから高く望まず、卒業した学校の部活動や地域の子どもサークルなどから自分のフィールドをつくって経験することも勉強になります。

ガイド:
パラリンピック選手の栄養サポートスタッフにはどうしたらなれますか?

内野さん:
正直いって体力的、精神的にも楽な仕事ではないです。何をしたいか、そして待遇やお給料より情熱や意欲が先にあり、諦めない、へこたれない前向きさがあったら、やっていけるのではないかと思います。私は将来的に障害者スポーツの研究をしたいと思っていたので、現場で学ばせてくださいとPRしたと思います。

財団法人日本障害者スポーツ協会に問い合わせて、ボランティアから始めてみてはいかがでしょうか。

全国のパラリンピック選手をサポートしたい


ガイド:
今後はどのような活動をしていきたいですか?

内野さん:
個人的には障害者スポーツの研究に取り組みたいです。組織的には、日本全国にいるパラリンピック選手を栄養士がサポートできるようなネットワーク作りをしたいです。

ガイド:
最後に読者の栄養士・管理栄養士にメッセージをお願いします!

内野さん:
障害者アスリートのサポートに関心がある方、ネットワークをつくって実際に取り組んだり、ボランティアで参加してみませんか?

2009年5月、6月には第10回東京都障害者スポーツ大会が、9月にはアジアユースの大会があります。ぜひ観戦してみませんか?

■関連情報
財団法人日本障害者スポーツ協会
社団法人東京都障害者スポーツ協会
東京2009アジアユースパラゲームズ
バラエティクラブジャパン

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